男の痰壺

映画の感想中心です

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

岩井俊二 Shunji Iwai

生年: 1963/01/24 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.ha…

ジェームズ・ガン James Gunn

生年: 1970/08/05 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

花火

★★★ 2021年5月6日(木) シネヌーヴォX 水兵というのは何かゲイのアイコンなんでしょうね。ファスビンダーの「ケレル」でも象徴的に使われていたのを思い出しました。 これは、たくさんの水兵に取り囲まれて凌辱されたい願望が、実に素直に表現されていて徒…

夢見通りの人々

★★★★ 1989年8月26日(土) 長崎松竹 仁鶴や八方や文珍はともかく山田スミ子に、そして新世界で踊るおっさん・おばはんの姿に何故だか郷愁を感じる。膨大な人物群のごった煮的カオスだが、得意の猥雑さは影を潜めこじんまりとした優しさに浸りきった世界。それ…

白夜

★★★★★ 2009年9月26日(土) なんばパークスシネマ1 発想の発端はブレッソンであったにせよ、正反なグダグダで饒舌なダイアローグ劇。しかし、それを完璧にこなす主役2人に瞠目した。緊密なサスペンスが持続する果てに男と女の関係は所詮はロジカルには帰結…

プロミスト・ランド 青春の絆

★★ 1989年7月16日(日) セントラル劇場 リセット出来ない失敗人生の無常観が泣かせる映画ではあるが、とりたてて起伏のあるストーリーでもなく淡々と進行し終わってしまう。これといって際だつ部分も無く華もない。「私」を垂れ流さないだけましとも言えるが…

斎藤耕一 Kouichi Saito

生年: 1929/02/03没年: 2009/11/28 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ラリー・ピアース Larry Peerce

生年: 1930/04/19 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

浪花節だよ地獄行き

「な〜にわ〜あぶしだ〜あよ〜おんなのおんなの〜おじんせ〜えい〜い〜わ」 「今日も絶好調っすね」 「バカやろう、そんなんじゃねえよ」 「はい」 「絶望を歌でごまかしてるのよ」 「そうなんすか」 「お前よ、どう思う?例のさざ波発言」 「あああれね、や…

あの日、欲望の大地で

★★★ 2009年10月1日(木) テアトル梅田1 場所と時制が錯綜し多くのエピソードが並立配置される前半。圧倒的な風景描写の中、過去は神話性を現在は絶望の深淵を垣間見せる。ベルイマン絶頂期をも想起させる性的アプローチだったが、物語の帰結が見えるにつれ…

スター・トレック5 新たなる未知へ

★★ 1989年7月23日(日) 長崎宝塚劇場 最初だけは若干期待を持たせてくれるが、あとはついていけなかった。全く理解できない思想に捕らわれ激しく思い込みした人の話を聞くときのイライラ感と同質のものを感じる。エンタープライズ号の面々は新興宗教の人々に…

ドゥームズデイ

★★★ 2009年9月26日(土) なんばパークスシネマ1 『バイオハザード』な導入に『ニューヨーク1997』な序盤。ここまでは許せるが、この監督はアクション演出がもっさりし過ぎでカタルシスに至らない。都市から郊外へ展開した物語は中世風味の更なる停滞の…

ザック・スナイダー Zack Snyder

生年: 1966/03/01 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ベン・ウィートリー Ben Wheatley

生年:1972/05/07 kenironkun.hatenablog.com

アパッチ砦

★★★ 2021年5月4日(火) プラネットプラスワン これと後に続く2作で騎兵隊3部作と言われるらしいが、やっぱこれは「黄色いリボン」「リオ・グランデの砦」とは異質である。 それは、カスター将軍率いる第7騎兵隊全滅という歴史的な大トピックをモデルにし…

利休

★★★★ 1989年9月16日(土) 長崎松竹 映画界の2巨頭の対峙に歌舞伎・映画・アングラ・素人を噛ませるコラボの絶妙。溝口的伝統を現在感覚で継承する小道具・衣裳の圧倒的真実味。だが、列挙される葛藤を常に正面から捉え続ける作劇に若干の抑揚があればとも思…

空気人形

★★★★★ 2009年10月5日(月) 梅田ガーデンシネマ2 バーチャルでないリアルなビニール性欲処理人形という実存はペ・ドゥナの緩んだ太股や汗ばんだおでこに継承され、死滅しゆく閉塞都市を彷徨い血と塵芥にまみれて消えるしかない。ピンビンの温もりの風景に包…

男はつらいよ 寅次郎心の旅路

★★ 1989年8月26日(土) 長崎松竹 寅にウィーンなんて合うわけないじゃん…ではなく内向的視点から脱却できない山田の時代錯誤感こそが穿たれるべきだろう。欧州1000年の歴史に柴又イズムがどう対抗するのかこそが見たいのであり観光客的視点の傍観者じゃ話…

マイク・ニコルズ Mike Nichols

生年: 1931/11/06没年: 2014/11/19 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

フィリップ・ノイス Phillip Noyce

生年: 1950/04/29 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ラビッツ・ムーン

★★ 2021年5月6日(木) シネヌーヴォX お月さんには可愛いウサちゃんがいるんですよーという妄想に取り憑かれた男の話である。 というのはウソですが、まあそんなようなもんだと思う。 アンガーが50年代に撮ってはみたもののダメダーこりゃとお蔵入りさせ…

のんちゃんのり弁

★★★★ 2009年10月8日(木) シネリーブル梅田1 断面解説が可愛いシャレに成り得ている。…と思えるのは主人公を語るに一切の予断がないからだ。緒方は小巻を信じてるし小西にも若干の過剰があっても衒いは無い。不安と希望が綯い交ぜの泣かない女の大泣きが自…

ブラックレイン

★★★★★ 1989年10月8日(日) 長崎宝塚劇場 汚泥まみれの2人とノーブルな2人。4人4様のキャラが、それなりに立っていてハードボイルドな対立と融和がロジカルに構築されていく。それが終盤昇華したとは言えないが、不思議の国ニッポン・OSAKAの予想外の…

博奕打ち

★★★★ 2009年10月10日(土) 新世界東映 任侠の閉じた世界の中の更にミニマムに限定された領域で鶴田・待田・山城VS河津・若山(快演)・小池のシンプル構図も心地よく、小沢演出もアップ使いの時宜を得てナイス。後の組織論的笠原世界とは違う味わいが又良…

水を抱く女

★★★★★ 2021年4月23日(金) テアトル梅田2 全く予備知識なしで見たので、その強引とも言える奇想譚への置換に戸惑いつつも、骨太な描写力に持っていかれる。 【以下ネタバレです】 新しい彼氏との出会いの場で金魚のでかい水槽が割れるのだが、決して巧いモ…

黒木和雄 Kazuo Kuroki

生年: 1930/11/10没年: 2006/04/12 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.…

パオロ・ジェノヴェーゼ Paolo Genovese

生年:1966/08/20 kenironkun.hatenablog.com

風と共に去りぬ

★★★★ 1989年11月18日(土) 新世界劇場 些か波瀾万丈過ぎな展開なのに、何がどうであろうと有無を言わせぬ堂々たる物言いを貫徹している。その感動的なまでのブレの無さ。栄光の汎アメリカ時代の幕開けを担う単視眼だが確信的強靱さ。下手な訳知り顔を捨て諸手…

リダクテッド 真実の価値

★★★ 2009年10月10日(土) トビタシネマ 序盤の監視所があるバイパス入口の半端な静謐が支配するサバーブ的状況設定が秀でており、緊張と倦怠の綯い交ぜな描写は素晴らしい。ただ、中盤以降は、真摯ではあるが提議される問題もそれを描く手法も新味が無い。…

マイライフ・アズ・ア・ドッグ

★★★★ 1989年11月19日(日) セントラル劇場 不幸な少年の物語は映画の世界では山ほどあるのだが、これは彼の独白台詞が随所に出てきて幼気なのに必死で自分を鼓舞するのだ。そこが泣かせる。多くの変人が彼の気を紛らせ救うのだが、とりわけボーイッシュな女の…