男の痰壺

映画の感想中心です

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

双生児

★★ 1999年10月2日(土) みなみ会館 大正時代をこういう前衛的モダニズムで描くやり方にウンザリ。『天国と地獄』を悪方向にカリカチュアしたかのような貧民街など最低の解釈。メイク・衣装を含めた表層的虚仮脅しは見る者を入れ替りのもたらす恐怖の本質から…

ロベルト・ウイーネ Robert Wiene

生年:1880/11/16没年:1938/07/17 kenironkun.hatenablog.com

イ・スンウォン Seung-Won Lee

生年:/// kenironkun.hatenablog.com

エリック・ブレイクニー Eric Blakeney

生年:1959/09/14 kenironkun.hatenablog.com

シスター 夏のわかれ道

★★★★ 12月5日(月) 大阪ステーションシティシネマ5 両親が事故で死んで会ったことのない幼い弟を引き取ることになった20代の姉の話なのだが、演じるチャン・ツイフォンが童顔なので初めは学生かと思ってました。中盤以降で看護士として働くシーンが出て…

もののけ姫

★★★★ 1997年8月10日(日) テアトル徳山Ⅲ タイトルロールの割に少女サンに魅力が乏しく、テーマも人物配置も酷似する『ナウシカ』の文明と自然の共生願望に比し対立思考に終始するのが後退に感じられた。ただ、冒頭のタタリ神襲撃からしてアクションの切れは只…

仇討崇禅寺馬場

★★★ 1999年11月20日(土) テアトル梅田2 折り重なる悪い偶然に翻弄されて心ならずも堕ちていく主人公の自責に苦悩し不条理に煩悶する様が今ひとつ淡泊に過ぎる。一筋縄でない物語を語るに流麗で正確だがケレンとハッタリと過剰を良しとせぬマキノ演出向きの…

誘拐

★★★ 1997年6月15日(日) 岩国ニューセントラルⅢ 制約の多い日本の都会の公道上で展開されるモブシーンは健闘もので、少なくとも前半は興味が失せない。しかし、何を描きたかったかが露になるにつれ失望感を覚えた。余りに具体性を帯びた局所的なテーマが本作…

イム・グォンテク Kwon Taek Im

生年: 1936/05/02 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ピート・ドクター Pete Docter

生年:1968/10/09 kenironkun.hatenablog.com

クレア・キルナー Clare Kilner

生年:/// kenironkun.hatenablog.com

ある男

★★★ 12月5日(月) 大阪ステーションシティシネマ6 この世には理屈で割り切れないことがけっこうあって、何故そんなことをしたのか本人でもわからなかったりして、そういうのをテーマにした方が深いと思うんです。 種が開けてみれば「ある男」のやったこと…

黒い家

★★★★ 1999年12月9日(木) ユナイテッドシネマ岸和田8 ありきたりな風景を異化させるフレームの切り方とロケーション選定の眼力。過度にカリカチュアした人物造形。そういったコンセプトが『家族ゲーム』以降の森田作品中で最も成功している。正味惚れ惚れす…

八日目

★★★ 1997年9月27日(土) 徳山市市民館小ホール これでも綺麗ごとすぎて本人や家族の実際の苦労の1万分の1しか描けてないと言われても、ダウン症の役をダウン症の役者に演らせたのは、知らんぷりするよか100万倍位偉いに決まってる。しかし、一方のサラリ…

皆月

★★★★ 1999年11月20日(土) テアトル梅田1 失踪した妻を追うという魅力的コンセプトは放置され、奥田の主人公は共感出来なく面白みも無い。一方で、それを補って余りある北村一輝と吉本多香美。規格外の暴力と狂気。予想外のエロスと開き直り。2人が全篇を統…

ジョン・ダール John Dahl

生年:1956/12/11 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

大川俊道 Toshimichi Okawa

生年:1957/04/02 kenironkun.hatenablog.com

ラルフ・エグルストン Ralph Eggleston

生年:1965/10/18 kenironkun.hatenablog.com

赤穂浪士

★★★★ 12月12日(月) 新世界東映 毎年、暮れともなれば映画もテレビも「忠臣蔵」って時代があって、多分60年代がピークだったんじゃなかろうか。ひねくれた俺は、そんな年中行事みたいな手垢まみれの趣向にソッポを向いてきたので、まともに忠臣蔵見たこと…

メン・イン・ブラック

★★★ 1997年12月22日(月) テアトル徳山Ⅰ 作り手が真面目に一生懸命やってるのに馬鹿なのは大体笑えるが、こういう一歩外した笑いというのは馬鹿とマジの分岐境界の維持が難しいのではないかと思う。馬鹿方向にメーター振り切ってくれないとカタルシスは生まれ…

御法度

★★★★★ 1999年12月18日(土) 梅田ピカデリー4 時に自走に任せつつ下すべき裁断は怜悧に。物語内の組織統御論と大島自身の映画製作に於けるそれが理想的に同期する。画面に漂う緊迫感は久しく無かったものだ。嘗て反駁した筈の先世代のイズムに長い道のりの果…

陰謀のセオリー

★★★ 1997年11月15日(土) テアトル徳山Ⅱ 前代未聞とも言える魅力的なパラノイアキャラをヘルゲランドは創造し得たと思うしメルギブのテンションも世界を補完するのだが、御用監督での製作となって緩んだことが惜しい。もっと偏執的にキャラを突っ込んでいけば…

ジャック・タチ Jacques Tati

生年:1909/10/09没年:1982/11/04 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

クァク・キョンテク Kyung-Taek Kwak

生年:1966/05/23 kenironkun.hatenablog.com

ピーター・チェルソム Peter Chelsom

生年:1956/04/20 kenironkun.hatenablog.com

あなたの微笑み

★★★ 12月12日(月) シネヌーヴォ 場当たりの出たとこ勝負であることは何かの僥倖に恵まれるか神の差配でもない限り自堕落な結果しか残さない。そういうことを思った。天才と呼ばれる一部の匠たちは往々にしてその僥倖や神の差配を呼び寄せるんだろう。リム…

白痴

★★★★ 1999年12月11日(土) 梅田ガーデンシネマ2 長屋を取りまく環境描写のリアリズムが秀でており、その基盤の上でスーパーポップでサディスティックにカリカチュアしたTV局の虚妄か辛うじて成立している。清順や寺山的に空襲に仮託されたバブル崩壊の残滓…

男はつらいよ 寅次郎紅の花

★★★ 1996年1月3日(水) テアトル徳山Ⅱ 根無草の寅の終焉に何らかの帳尻をつけようとしたのが間違っており、動けぬ渥美にリリー介添えで年寄の馴れ合い的辛気臭さが蔓延した。寧ろピチピチの若きマドンナで明るく陽気に何の予兆もなくプッツリ終わってほしかっ…

ブレア・ウィッチ・プロジェクト

★★★★ 2000年1月17日(月) ユナイテッドシネマ岸和田1 主観カメラ2台に限定する手法的制約を如何に切り抜けるかという幾何学的な興味。往々にして妥協と凡庸の陥穽に陥るところだが全く針はブレなかった。こういうのは、ノータリンか強固な意志を持つ者にし…

島津保次郎 Yasujiro Shimadzu

生年:1897/06/03 没年:1945/09/01 kenironkun.hatenablog.com