男の痰壺

映画の感想中心です

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ジェルメーヌ・デュラック Germaine Dulac

生年:1882/11/17没年:1942/07/20 kenironkun.hatenablog.com

武田一成 Kazunari Takeda

生年:1930/11/15 kenironkun.hatenablog.com

四畳半襖の裏張り

★★★ 2004年1月22日(木) 東梅田日活劇場 宮下と江角の密室でのからみは圧倒的ではあるが、一方で粟津の挿話が全然面白くない。大正の世相をスチールで挿入した近代史観へのアプローチは上滑りで何の感慨も覚えなかった。絵沢にどやされてピーヒョロと自己研鑽…

戦国野郎

★★★★ 1992年3月8日(日) 日劇シネマ 充分に練られた娯楽脚本にピークを織りなす役者が顔を揃えれば下手な演出は要らない。とは言え、そこに絶頂期の演出が出過ぎずサビを効かせれば問答無用となる。油の乗った喜八60年代の頂点を極める諸作中、最も言及され…

アイデン&ティティ

★★ 2004年1月6日(火) テアトル梅田1 タカビー女と幻影に依存し続けるヘタレ男が能書きだけは一丁前に垂れてはみたが言うだけ番長というダメさ加減に共感は皆無。田口に「転がる石ころ」という自覚があったのならディランで締めたエンドは逆説的に意味を成す…

バスター・キートン Buster Keaton

生年:1895/10/04没年:1966/02/01 kenironkun.hatenablog.com

ピート・トラヴィス Pete Travis

生年:/// kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ジョン・ラッセンホップ John Luessenhop

生年:/// kenironkun.hatenablog.com

汚名

★★★★★ 1992年3月23日(月) シネマアルゴ梅田 シークェンスでもなくシーンでさえもなく、唯の1ショットが映画の永遠性を担保する。正味、脳髄までもが打ち震えるような「手の鍵」。ままごとめいたスパイ映画であるからこそ否応なく表出されるヒッチ独壇場のハ…

ジョゼと虎と魚たち

★★★★★ 2004年1月13日(火) 梅田ガーデンシネマ2 ただ押されて過ぎ行く日々の中に稀に現れる煌く瞬間。過剰な時代に恋もSEXも檻の中の虎もラブホの魚の幻灯絵も漬物も味噌汁も焼鮭も看過すれば何でもない。しかし、それが如何に素晴らしいものであったかを…

プラスティック・ナイトメア 仮面の情事

★★★ 1992年2月11日(火) パルシネマしんこうえん 題材からすればジョン・ヒューストンのような乾きが欲しいところなのに、大仰なヒッチコックもどきで迫ってしまったのが違うと思うし上手くもない。グレタ・スカッキも美人なのだがオーラがあるとは言えず屋台…

オリヴァー・ストーン Oliver Stone

生年:1946/09/15 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

バルタザール・コルマウクル Baltasar Kormakur

生年:1966/02/27 kenironkun.hatenablog.com

フレデリック・フォンテーヌ Frederic Fonteyne

生年:1968/01/09 kenironkun.hatenablog.com

ミスティック・リバー

★★★★ 2004年1月20日(火) 梅田ピカデリー4 多彩な人物が入り乱れ拡散しまくる展開の中で緊張が持続した人間描写は、中盤で底が割れドラマの重点が絞り込まれるにつれ馬脚を現す。ふったネタを放棄したかのような展開が釈然としない。ペンもデ・ニーロみたい…

インディアン・ランナー

★★★★★ 1992年3月29日(日) トビタシネマ ベトナム戦争が遠くに聞こえる片田舎の置き去りにされた物語。兄弟の思いの平行線は交わるどころか何時しか限りなく遠ざかる。妻に先立たれたブロンソン親爺の空虚。寄り添う事は誰にもできない。ショーン・ペンはただ…

半落ち

★★★ 2004年1月10日(土) ホクテンザ1 端に至るまで男も女も背景を背負ってギリギリの生を生きるという全ての配役陣の役の把握力が圧倒的ドラマトゥルギーの発露に至る前半も真摯な問題提議をあくまで真摯に問う後半も個々に言うなら素晴らしい。しかし、両者…

フランソワ・オゾン Francois Ozon

生年:1967/11/25 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

池田千尋 Chihiro Ikeda

生年:1980// kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

カルロス・ロペス・エストラーダ Carlos Lopez Estrada

生年:1988/09/12 kenironkun.hatenablog.com

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

★★★★ 2022年2月9日(水) 大阪ステーションシティシネマ12 据わりの悪い邦題つけやがってと思う。配給会社は大概テキトーなタイトルつけとんやから「ザ・リバティ」なんかカットしたらええやんと思うのだが。 架空の雑誌社の廃刊にまつわる話という体裁を…

お早よう

★★★ 1992年2月16日(日) 日劇シネマ プチブル世界に傾倒した後期小津作品の中で何故か子供が主役で且つ庶民を描いた本作は戦前の作品への回帰を試みたように思える。しかし、そのスタイルへの保守偏狭な意固地さが子供本来の伸びやかさとの間でぎくしゃくした…

リクルート

★★★★ 2004年1月29日(木) 梅田ピカデリー3 万座を圧するパチーノの話術が醸すカリスマと、高慢の中に精緻に織り込まれたファレルの純情が文字通り正面激突する新旧の演技合戦の醍醐味。新味が無いとは言え裏の裏のその又裏へと3転4転する脚本も良ければド…

推定無罪

★★ 1992年2月16日(日) 新世界国際劇場 スタッフ・キャストの面子だけはやたら揃えたが斜陽パクラの下では緩い映画にしかならなかった。振り回されるだけのフォードに主役としての精彩無く木偶の坊と化する。デネヒー、スカッキの欧州勢登用もこうも役が仕様…

デヴィッド・リンチ David Lynch

生年:1946/01/20 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hat…

古澤健 Takeshi Furusawa

生年:1972/10/22 kenironkun.hatenablog.com

着信アリ

★★★ 2004年1月30日(金) 三番街シネマ3 従来の閉じた世界に括られるホラーの頸木を打ち破る展開に思えた中盤のTV局での惨劇までは乗れた。しかし、再び内的世界に回帰した物語があろうことか現代病を持ち出しての謎解きに帰結するのでは当たり前すぎる。三…

イチかバチか

★★★★ 1992年3月8日(日) 日劇シネマ 利権をめぐる欲と色の世界をコメディチックに描く東宝カラーにニヒリズムを隠せない川島の醒めた視線が加味され単純ではない味わいが生じた。我と癖の2枚看板を揃えオーバーヒートもせず情にも流されない平衡感覚。クライ…

ニック・ナック

★★★ 2004年1月16日(金) 梅田ブルク7シアター2 どんなにもがいても所詮は檻の中からは脱けられないという夢も希望もない現代社会に対するシニカルな洞察が、ラセター初期の作品から中心命題になってることを知ると『トイ・ストーリー』等の仄かな毒にも頷け…

ロバート・レッドフォード Robert Redford

生年:1936/08/18 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com