男の痰壺

映画の感想中心です

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ダニエル・ペトリ・Jr Daniel Petrie Jr.

生年:1951/11/30 kenironkun.hatenablog.com

東京マリーゴールド

★★★★ 2001年6月15日(金) シネヌーヴォ 市川準の東京3部作の中では一番好み。終盤のどんでん返しは全く予想外で、それだけにあの男泣きは沁みた。刹那な恋愛ゲームと了解している男と女の甘え合いと見えたその心根の最奥にあるそれぞれの矜持が垣間見えたか…

ラスト・アクション・ヒーロー

★★★★ 1994年1月9日(日) 新世界国際劇場 シュワとマクティアナンが各々のフィルモグラフィの頂点を経過した後の落日の夕方の校舎の裏庭の無花果の腐りかけの甘酸っぱな芳香のような映画。趣味的お遊びは行くとこまで行き無駄だらけの展開なのに大予算ってのが…

ギフト

★★★ 2001年6月18日(月) 梅田ピカデリー3 『シンプル・プラン』にも通底する弱者への慈しみが基調にあり、ケイトの静謐なる佇まいと相まって哀しみに溢れた情感が全篇を覆う。それだけに、オカルティズムはドラマの根幹だとしても、そこに収斂させる作劇では…

川本喜八郎 Kihachiro Kawamoto

生年:1925/01/11没年:2010/08/23 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

クリストファー・ランドン Christopher Landon

生年:1975/02/27 kenironkun.hatenablog.com

アンドリュー・ドミニク Andrew Dominik

生年:1967/10/07 kenironkun.hatenablog.com

追悼 ジャン=リュック・ゴダール

ゴダールが亡くなって、何か書きたい事あるんか俺、と自問してみたが、どっぷりのめり込んで作品が来るたび追っかけるっていうのとは違ってたよな、そんなんやし別にええか、でも例えば2000年代以降、どんだけの人が彼の新作見てたんやろかとか、俺もそ…

東京の宿

★★★★ 1994年2月26日(土) ACTシネマテーク 岡田嘉子という衝撃爆弾が仕掛けられた短調小津映画。坂本と突貫小僧の繰り広げる貧窮ストーリーは、それはそれで充足しているが、登場して一瞬で映画の価値観を転倒させるミューズはそうは見たこと無い。(cinema…

日本列島

★★★ 2001年7月1日(日) テアトル梅田1 壮大な国際的謀略を孕む前半から後半になるにつれ馬脚が現れどこかスケールダウン。対象が見えぬ怨嗟は虚空に消える。何かと言えば米軍機を象徴的に飛ばせるのも1,2回ならともかくやりすぎで芸もない。日本側情報機…

恋人たちの食卓

★★★★ 1995年12月2日(土) 徳山市市民館小ホール 謙虚な長女とおキャンな三女に比して割喰う次女をバブリッシュなキャリアOLに設定し父親の対立項として設定したのが巧みで、氷解の楔が「料理」であることも良い。アン・リーのこの頃の演出は不器用だが真摯…

ラナ・ウォシャウスキー Lana Wachowski

生年:1965/06/21 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

イライザ・ヒットマン Eliza Hittman

生年:1979/12/09 kenironkun.hatenablog.com

アヴィ・ネッシャー Avi Nesher

生年:1952/12/13 kenironkun.hatenablog.com

チャーリー・イズ・マイ・ダーリン

★★★★ 2022年8発31日(水) シネリーブル梅田1 別にチャーリー・ワッツを殊更にフィーチャーした映画ではない。なのにこのタイトルなんなんやろか思いますが。 ストーンズの1965年のアイルランドツアーを記録したもので、前年に「ビートルズがやって来る…

A.I.

★★★ 2001年7月17日(火) 梅田ピカデリー2 愛を希求する人工知能に心片寄せよと言われてもオスメント坊の鉄板憂い顔が全開で満腹。凡そ予測つく展開からの逸脱があるでもなく撮影もロングショットにろくなのが無い。ただブルーフェアリーというアイデアは良く…

フォートレス 未来要塞からの脱出

★★★ 1994年1月9日(日) 新世界国際劇場 問答無用にB級映画なのだろうが、この水準ならば金払ってもいいと思わせる出来。撮影の手堅さもあるし、孤高のヒーローでなく夫婦茶碗というのがジャンルとして新味があって仄甘い。ランバートも悪くないが妻役のロー…

黄色い風土

★★★ 2001年7月8日(日) テアトル梅田1 「カイザー・ソゼ」真っ青の真犯人にも驚いたし、前半の如何にも清張らしい構成とムードやリアルな60年代の情景は堪能したが、終盤は展開で語るに疲れ大雑把な日活ニューアクション風味になってしまった。そういった…

アレクサンダー・マッケンドリック Alexander MacKendrick

生年:1912/09/08 没年:1993/12/22 kenironkun.hatenablog.com

三村晴彦 Haruhiko Mimura

生年:1937/04/06 没年:2008/08/02 kenironkun.hatenablog.com

ダグラス・バック Douglas Buck

生年:/// kenironkun.hatenablog.com

激怒

★ 2022年9月5日(土) テアトル梅田2 直情的な剛腕刑事が干されて飛ばされて何年ぶりかで町に戻ってみたら、ろくでもない奴らに牛耳られ町は豹変していた。 とまあ、ハメット的にそそるプロットであり、そんなんで見に行ったわけなんですが。 主演で製作に…

007 ゴールデンアイ

★★★ 1995年12月9日(土) 徳山国際劇場 ムーア→ダルトンと下降線まっしぐらのシリーズが世につれ遂げた遅ればせながらの変革。あくまで追随者としてだが。飄々と軽やかに役こなすブロスナンにボンド役のステイタスが喪失した時代を感じ寂しい。ファムケのヴァ…

ベティ・サイズモア

★★★ 2001年7月17日(火) OS劇場CAP レニーを見に行ったのに今更ながらフリーマンに魅せられてしまった。がしかし、ショック状態という設定にせよ思い込みの激しさに真実味が感じらず、最初こそハードな描写もあったが追う2人が良い人すぎて対比が効いて…

サイボーグ・コップ

★★ 1994年1月9日(日) 新世界国際劇場 折角サイボーグものの人に非ずになっちまった哀感を醸し出せる設定を取ってるのだから、その線であざとい位に押しても良かったのではないだろうか。それはさておき、アクション映画ならいくらなんでももう少し見せ場らし…

アルベール・ラモリス Albert Lamorisse

生年:1922/01/13没年:1970/06/02 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

小泉堯史 Takashi Koizumi

生年:1944/11/06 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

イー・ツーイェン Chin-yen Yee

生年:1959/11/21 kenironkun.hatenablog.com

2046

★★★ 2022年8月24日(水) シネマート心斎橋1 「欲望の翼」「花様年華」と3部作を為すものらしい。トニー・レオンを軸に据えて、「欲望の翼」から同役名でカリーナ・ラウ、「恋する惑星」のミューズ、フェイ・ウォン、新規加入組として中国からチャン・ツィ…

ショーガール

★★★ 1995年12月23日(土) 徳山国際シネマ それなりのバジェットであったろうにベガスエロショー世界を取り上げ品の欠片もなく描いているが品がないことに意識的でもないから物語・演技に諧謔を付与するような発想もない。バーホーベンはこの感性を普遍と信じ…