男の痰壺

映画の感想中心です

制約が産む自由、自由がもたらす視野狭窄

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ツイッターを見るともなく見ててイイネした。

・深夜テレビで偶然見た知らない映画。

・映画館で2本立ての目当てじゃない方。

こういった出会いで知らなかった、関心のなかった映画を見て新たな発見をする。最近、こういうことが、めっきり少なくなった。

というツイートです。

 

俺は時代から取り残された劇場観賞主義者なので、2本立ての目当てじゃない方が当たりってのは経験上わかるし、そうじゃなくても見たい映画を見ずに見たくもなかった、全然知らなかった映画を見ることもある。そんなに休みがあるわけでもないし、それでも空いた時間の間隙で見れる映画ってことをやってるとそうなる。

最近では「MOTHER」「透明人間」「アルプススタンド」「劇場」なんかを見たかったのに見逃している。でも、代わりに見た映画がたまたま良かったりすると、そういう映画を知ることで俺にとっての未来の自由度は高まったのだと納得するのであった。

 

ネット通販で本を買うのではなく、本屋に行って書棚の背表紙を見ながらふと手にとってみる。

知りたい情報をネットで検索して良しとするのではなく、新聞や雑誌をパラパラめくっていて関心がなかった情報が目にとまる。

こういったことがムダな時間・非効率的な行動とされつつある。

 

でも、ムダ弾に費やす徒労な時間が切り捨てられ、得られた膨大な自由な時間は結局のところ自分にとっての心地よい情報に向けられるだけ。人間なんてそんなもんやろ。

そうやってワンサイドに肥大化した想念が行き着く先は気持ち悪いファシズムしかないんじゃないか。

 

であるから、もうちょっとね、アベさんにも優しい目を向けてあげましょうヨ。

俺はアベ支持者でもないし、ジミン支持でもないんだけどさ、もうすぐ退かれる人じゃん。延々と尽きることないアベ叩きの風潮はホンマに気持ち悪いんだわ。ワンサイドに凝固した悪意の塊り見てるみたいでさ。