男の痰壺

映画の感想中心です

おもひでのしずく (2012年5月26日 (土))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。

 

金環蝕と便

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※注 便に関する話だから、食事中の方は読まないで下さい。

俺は便通が良い。
朝起きて、食事をする前に出るし、場合によっては食後にも、もう1回出る。そのあと、仕事先に行っても出ることもある。
便通があれば、爽快だし、きっちり出ると達成感も感じる。
例えば、女房などが何日も出ていないなんて話を聞くと、あり得なく思い、その想像し得る不快に眩暈さえ覚える。

だが、最近気づいたのだ。
便通が良い=肛門が緩い
であることに。
ある朝、勤務先で便意を感じ、俺は一種の心地良い緊張と余裕で、その便意が更に切迫するのを待っていた。
ギリギリまで待ってトイレに行く方が出るときの爽快度が飛躍的に高まるからなのだし、毎度そうしてるわけだから、そのタイミング的頃合も、俺は熟知している筈なのだった。
が、いざ限界ちょい前でトイレに行った俺は、ズボンを下ろす途中で、あっけなくパンツの中にお漏らししてしまったのだ。
「えっ…」と思った。
一瞬何が俺に起こったのか理解できなかった。
俺の瞳は夢遊病者のように目の前の壁とパンツの中の物体とを往還する。
やがて、事態を理解した俺は、おそるおそるズボンとパンツを脱ぎ、そのホカホカしたものをこぼれないように注意しながら包み込みトイレットペーパーでぐるぐる巻きにした。
ノーパン状態でズボンをはき事務所に戻り、ペーパー巻き物体を更にビニール袋とかで何重にも包み、俺はコンビにに行ってそれをポイしてニューパンツを買った。

先月、脳梗塞以降に経過診療で通ってる医者に、このまま体重が減らないのなら薬を増やすぞと脅され、絶対に痩せますと言って帰って以降、1年365日まず酒を飲まない日がない日常を改めると宣言し、実際に週2,3日は飲まないようにしてみたら、異変が生じた。
便通がものすごく悪くなってしまったのだ。
硬度が高まりコロコロ状態で、しかも出切った感がない。

便通がいいと、心密かに喜んでいた俺だが、要は酒浸り生活の結果だったのである。
その後、体重も全然減らないし、女房から不機嫌な面されて辛気臭いから飲んでくれと懇願され、また毎日飲むようになってしまった。
そして、便通も戻ってきた。

先日、金環日蝕の朝、空を見上げながら句をひねった。

翳り行く日々の移ろい我が人生
オムツをする日も遠からじかな。