男の痰壺

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甦る昭和歌謡 vol.12

谷村新司 遠くで汽笛を聞きながら - YouTube

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谷村新司の急逝にあたり、しみじみと彼の又アリスの楽曲の思い出に浸ろうとしましたが特に何もありませんでした。何が一番好きな歌やったかと黙考しばし、やっぱ「忘れていいの」かなと。20代の頃、スナックで店のお姉ちゃんとたまにデュエットで歌いました。男のパート難しくてちゃんと歌えたことありませんでしたけど。

 

中学生のとき、学校行事でクラス対抗の合唱コンクールがあり、俺のクラスは「遠くで汽笛を聞きながら」を歌うことになり、何の因果か知りませんが俺は指揮者にされてしまいました。楽器も歌もやったことなどなく、当然音符なんて読めない俺は、木偶の坊のように皆んなの歌に合わせて指揮棒を三角形に振るだけ。何の意味もなく屈辱でした。そして「遠くで汽笛を聞きながら」は俺にとってトラウマになりました。まあ、10年くらい経ってそんなことは忘れましたけど。

 

改めて歌詞を噛み締めてみると、なんとも後ろ向きな野郎ですなあ。悩みを忘れる時まで心を閉じたまま生きてゆこう、ってあかんやろ、前向きに解決せんかい思います。まあ、歳とったからそう思えるんで、渦中の若かりし頃はそんなもんやったかも知れませんが。「遠くで汽笛を聞きながら」に耳を閉ざしたまま10年生きていた俺。確かに後ろ向きでしたわ。

ご冥福をお祈りします。