男の痰壺

映画の感想中心です

捨てがたき物々

今月、車を廃車にした。
車検が到来したのだが金が無かったのだ。
子供の塾代に金を使い果たした…らしい、女房が言うには。
が、一体なんぼかかってん?と問い詰めても逆ギレするだけなのだ。
まあ、何年も月に2、3回乗るだけのサンデードライバーだったので、しゃあないと言えばしゃあないのだが、19才で初めて車を買って30数年、いつでも車を使える身ではなくなってしまい寂しい。
多分、今回廃車にした車で5台目だっただろうか。
全部、中古であったが、それぞれ思い出が去来するのだ。
 
今思えばエアコンもついてない代物であった。8ミリ映画の撮影で行った明石のスーパーで駐車場で他の車に当てた。一緒におった連中が行ってまえ誰も見てへんと言うのでつられて帰ったら、夜中に明石警察から呼び出された。明け方まで説教され指紋をとられ当て逃げ犯罪者となった。
トヨタ カムリ
会社員になって買い替えた。奈良の新大宮で真夜中に泥酔状態で運転して路駐してる車にぶつけ双方が大破した。これは、一応、相手方ワイパーに名詞を挟んでおいたら翌日、電話がかかってきた。普通の人で助かった。
③日産 パルサー
長崎から転勤で大阪に帰ってきた際に、お金で不義理をしたお客さんに、筋の人に頼んだからと電話で言われ、夜っぴいて中国自動車道を爆走して明け方長崎に着いた。客先に行ってどうなったのかは記憶がない。
④スバル インプレッサ
新しく入った会社で車を乗り倒す仕事だったので毎日乗っていた。しかし、仕事がうまくいかず、台風の日にパチンコ屋の駐車場で浅田次郎のラブレターを読んでいたら止め処なく涙があふれてきて、このままどっか行ってしまいたいと思った。
ほとんど、サンデードライバーと化して近所のシネコンに映画を見に行くのに使うぐらいであった。この頃ストーンズのCDを改めて聞き出し10枚くらい聴いたが、聞くのは全部運転中のみだった。色々聴いてスティッキーフィンガーズがやっぱ一番かなと思った。
 
いろんあことがあったのに寂しい。
最近の若者は車を欲しがらないというが、そんなんじゃロクな思い出も作れないぜ。