男の痰壺

映画の感想中心です

女・女・女~輝ける未来へと

土曜日、久々に飛田東映に映画を観に行ったら入場料が100円だった。
何が起こった?と思ったら今月末で休館するらしい。
改装の為と書いてあったが、確かにシートは全席、最早人が座るにはばかられるほど破れ汚れ、上映中は通路を我がもの顔で徘徊する巨大ドブネズミに怯やかされ、何よりト洋画のビタシネマのスクリーンのど真ん中にはと誰かが投げつけたと思しきコーヒーの染みが激しく初心者の鑑賞を妨げる。俺のような飛田熟達者は意識下でそれが無いように脳内で情報を再構築しつつ見る術を獲得してるが一見者にはキツイだろう。
しかし、このデジタル流行のご時勢にフィルムでしか演れないことから最近のこの映画館の番組はちょっとしたお宝になっていた。
今日、俺が見た飛田東映では「座頭市と用心棒」「隆二」「男はつらいよ」の3本立てで、トビタシネマでは「大脱走」「ダーティハリー」「最強のふたり」という嘘みたいな3本立てであった。
改装してもフィルムに拘ってほしいと思いつつ後にし、九条のシネヌーヴォへ行ってシュヴァンクマイエル特集と60年代のチェコ映画ひなぎく」を見る。特に後者は女子ムービーとの喧伝が奏して女子客満載であり、座席で縮こまる俺の脳裏を、かのどぶろっくの名曲がリフレインするのだ。
おんなおんなおんなおんなおんなおんなおんなおんなおんなおんなおんなー女子○○惹句に乗せられ群れてるおんなは~○○○○○○○!
思わず1人で受けて笑ってしまったが、○○○○○○○をここに記すことはできない。映画は結構微妙でカルトと今更の同居した感がある80%眠く20%括目する出来だった。
ええかげん疲れたのだが、7:30からの維新の会のタウンミーティングに向かう。
俺はこの手の集会が嫌いで参加したことがないのだが、5月に大阪で住民投票があることだし、都構想について改めて聞いとくのも一興かと思ったのだ。
駅から会場までの道を同じ方向に向かう橋下グルーピーと思しきおばさんグループが目立つ。けったくそ悪いと思いつつ、しかし、俺も橋下が府知事選挙に立って以降、ブレることなく支持し続ける1人なのだ。
慰安婦発言のパッシングから出直し選挙といった少し前の一連の流れを経て橋下のカリスマが減失しつつあるように感じられる昨今、その辺もどやねんと思うところだった。
が、杞憂でした。めっちゃ元気でした。
で、その人心の煽動術の確かさを改めて確認した。
 
帰り道、夜道を歩きながら夢想した。
もしかしたら、なんとかなるんちゃうか…もしかしたら…
俺の借金。