男の痰壺

映画の感想中心です

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

おもひでのしずく (2004年10月5日 (火))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 「A」 俺は血液型で性格を規定することは好まない。いや、好もうとして来なかった。今までは…。 何を隠そう俺はA型なのだが、人格破綻的なれど、天才を往々に輩出する「B」温厚で器の大きい「O」…

希望の国

★★★ 2012年10月27日(土) シネリーブル梅田2 無人の街で2人きりで末期を迎える老夫婦に切ないまでに心は共振をしつつも、「希望」の欠片も存在しない展開に萎える。柔な作劇が通じない状況への戸惑いは理解するが、嘘でも「希望」を謳うべきだろう。若し…

パサジェルカ

★★★ 1982年8月13日(金) SABホール 後年に幾度となく扇情的に再生産されたナチス収容所もの真摯な原型。わかっていても主人公の反抗の姿勢は緩くカタルシスは封印される。無言のプロテストに精神世界で追いつめられるまでの高踏的描写には終ぞ至らない。未…

俺のお気に入り映画 1940年代以前

正直、このへんの年代のはあんまり見てません。40年代でリストアップしたら数も少なくあまりにありきたりで、仕方なくそれ以前のものまで遡及して括りました。無声映画時代なんてほぼ見てないので欠落しまくりですが、折角作ったもんですから出しておきま…

おもひでのしずく (2004年10月3日 (日))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 嗚呼無情 いい加減、俺のタンクは破裂しそうだ~ぜ!Hey 爺 ウンザリだぜ~Hey 爺 あんたの声で~Hey 爺 脳味噌まで~冒されちまう (※「爺」を「ガキ」に置き換えても可) ゴミまみれの部屋の外れ馬…

終の信託

★★★★★ 2012年10月27日(土) TOHOシネマズ梅田1 ブレッソンとまでは言わぬがシャブロル程度の峻厳は獲得しており、河川敷等アントニオーニ的ロケ選定も秀逸だ。作劇の均衡は廃され周防は言いたい事を言い切った。メソッドから遠い草刈の生身の少女性が…

秋のソナタ

★★★★ 1982年9月26日(日) 三越劇場 透徹された表現主義は影を潜め自然主義的表現だからこその火花散る演技合戦に圧倒され、ショッキングなディテールも冴える。そして、カメラの前後の葛藤にも。対極の映画史を背負った2人のBergman。絶望の深淵からしか得ら…

三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実

★★★★ 2020年5月30日(土) 大阪ステーションシティシネマ10 若松孝二が、三島由紀夫の最後の数年間を描いた「11・25自決の日」って映画でも、この東大での全共闘との公開討論は少しだけ出てくる。だが、井浦新扮する三島のヘナヘナアジテーションだけ…

おもひでのしずく (2004年9月13日)

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 GLORY DAY うらら うらら うらうらでうららあ うららあ うらうらよ…っときたもんだんでもってパッと固め撃ち! 今日は休みそう…真の休み俺にとっての休みとは会社では「用事があるからしゃあないやろ…

女ドラゴンと怒りの未亡人軍団

★ 2012年10月13日(土) 新世界国際劇場 宝塚もどきの熟女連のチャンバラカンフー学芸会ごっこを見せられ続けることで、怒り→諦念で本来済む感情バイオリズムが揺り戻し、頂上的不快領域で高位安定してしまった。大体が優等生ジャッキーが絡んで未亡人のエロ…

ワン・フロム・ザ・ハート

★★★★ 1982年10月8日(金) OS劇場 さして起伏ない物語であるから行間を埋める機微こそ命の世界だろうに満艦飾のセットしか術ない。『黙示録』の反動に見えて根は同じで、そういうコッポラはいじらしい。これだけの熱量を費やし行き着いた感もてんで無い。主…

Mommy マミー

★★★★★ 2020年5月30日(土) 大阪ステーションシティシネ10 今更のグザヴィエ・ドラン初見で、何も避けてたわけでもないんだけど巡り合わせであろう。一度「たかが世界の終わり」を観に行ったことがあったが満員で入れなかった。 これが彼のフィルモグラフ…