男の痰壺

映画の感想中心です

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

おもひでのしずく (2009年12月14日 (月))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 地獄のワンピース 何かの事前情報があったわけでもなく、単なる思い付きであったのだが、金曜日の朝、仕事の移動中に10時ごろシネコンに行った。「ONE PIECE」の映画のチケットを買うためで…

人生劇場 飛車角

★★★★ 2012年5月26日(土) 新世界東映 沢島の演出は旧態な小刻みなカット繋ぎの感情発露と長廻しの愁嘆場を錯綜させ緩急自在であり、任侠マターに準ずる男優陣の安定より佐久間良子のジャンル不定さも又好ましい。殺陣の見せ場は案外少ないが充分に黎明期の…

グレートレース

★★★★★ 1982年5月8日(土) 毎日文化ホール< スラプスティックなバーレスクを復古させ、エドワーズの泥臭くも洒脱な特質が最高の適合場所を得たスペクタクル・コメディの傑作。『お熱いのがお好き』コンビの発展的継承。わけてもジャック・レモンの巧緻。マンシ…

ポルトガル、夏の終わり

★★★★★ 2020年8月29日(土) テアトル梅田2 ある老女優によって別荘に集められた一族郎党の1日の物語。まあ、ユペール御歳70近いので「老」としたが、映画の中で設定年齢はもうちょっと若い。冒頭、いきなりトップレスで泳いだりするもんだから、バーちゃ…

おもひでのしずく (2009年12月3日 (木))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 人は見てくれと反対と思えば正解? 年柄年中、本屋で立ち読みばかりしてるみたいだが、今日、著者は忘れたが今村昌平の評伝のような本を立ち読みした。前半はすっ飛ばし「神々の深き欲望」あたりから…

リミットレス

★★★ 2012年5月12日(土) 新世界国際劇場 趣向のみでドラマが無く、オチない結末には正直唖然とした。そりゃ誰でもこういう夢は見るが、映画にはそういう小さな世界観を打ち壊す何かを提示して欲しい。演出も悪くは無いがビジュアル過多で説明的に過ぎる。役…

レッズ

★★★★ 1982年5月10日(月) 梅田グランド リーン映画のようなロマンティシズムは希薄だが、2年をかけストラーロと行脚した実インタビューを起点とする意外な腰の据わり方やニコルソンやハックマン等ニューシネマ人脈の参画等ベイティプロデュース力が米映画の…

思い、思われ、ふり、ふられ

★★★ 2020年8月29日(土) TOHOシネマズ梅田9 この手のジャンルムービーを撮り続ける三木孝弘浩が、ある高みに達したみたいな評を読んで興味を惹かれたが、全然凡庸だった。 同じ巨大マンションに住む高校生たちが主役です。 っていうと昨年の山戸結希「…

おもひでのしずく (2009年12月1日 (火))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 バトルロワイヤル3 あーちょっといいですか!そこの立って歩いてるボク…えっそうだよお前だよクソガキ。ちょっとおいで…えっ?ええから、こっち来なさい…。痛い?当たり前だろグーで鼻どついたんだか…

CODE46

★★★★★ 2012年5月12日(土) トビタシネマ 嘗て『アルファヴィル』が意図し無残に砕け散ったコンセプトの限りなく理想形に近い熟成体。余りに儚い陽炎のような恋は主演2人の秘めた哀しみに照射されてスモッグ都市の片隅に沈潜していく。その諦念とウィンター…

にっぽん昆虫記

★★★★★ 1982年5月26日(水) 関西学院大学学生会館大ホール 膨大な情報量を内包しつつ小細工無しのリアリズムなアプローチで背景が醸し出される巨視感。こういう丁寧な労力でしか本物は産み出されない。あざといとも言える近代史の点描の中を始原的なストップモ…

ソワレ

★★★ 2020年8月29日(土) テアトル梅田1 何の為に撮った映画なのかってことです。 主人公がオレオレ詐欺の受け子をしてる場面から始まり、ヒロインは父親からの性的虐待を受けて育って今は介護職に従事。 これらのトピックが今の世の中で目を向けねばならな…