男の痰壺

映画の感想中心です

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

バイオハザードⅡ アポカリプス

★★★ 2004年9月22日(水) 梅田ピカデリー1 脈絡もなく登場したジルという新キャラに続篇の定型をブチ壊す歪なる展開を期待したが、アリスのベタ過ぎな登場以降ヘタレとも言うべき定型バージョンに終始。それでもええけど、ミラは格好つけ過ぎの割にはドタ走り…

男はつらいよ ぼくの伯父さん

★★★ 1992年8月2日(日) 日劇会館 ここまで寅の恋の一線からの撤退を明快に呈示しちまって、代替が半端な満男の恋シリーズってんじゃ山田洋二も誠実味を欠くってもんだ。出演者皆歳喰って侘びしさだけが募るってのにはんちく野郎の半端な行動が輪をかけるって…

松本俊夫 Toshio Matsumoto

生年:1932/03/25没年:2017/04/12 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

セルヒオ・G・サンチェス Sergio G. Sanchez

生年:1973// kenironkun.hatenablog.com

アブデラティフ・ケシシュ Abdellatif Kechiche

生年:1960/12/07 kenironkun.hatenablog.com

怒りの日

★★★ 2022年1月9日(日) テアトル梅田1 そもそもに、その強烈な怒りが向けられるべきは夫ではなく姑ちゃうのんとの思いがある。そりゃ娘ほどの歳の差の妻を娶った夫はどうかと思うが、そんなに悪い男でもなかろうに。 この映画は、そういった時代の婚姻風土…

LOVERS

★★★★★ 2004年10月7日(木) 梅田ピカデリー3 『HERO』では拡散していたベクトルは1本化され、馬鹿馬鹿しいまでの絢爛とケレン三昧のCGで紡がれた物語がクライマックスでは3者の熱い想いが交錯する視線に1点集約される。50年代黒澤的描写をも散りば…

ミンボーの女

★★★ 1992年6月3日(水) 梅田スカラ座 やくざを描くに既存映画とは全く違うアプローチ。ヒロイックな虚構を廃し徹底的に貶め罰す伊丹は硬骨漢だった。ただ又も「女」シリーズの一環として製作された為にハウツー的メソッドが提示されルーティーンの陥穽に落ち…

アイ,ロボット

★★★★ 2004年10月16日(土) 梅田ブルク7シアター1 再三描かれた機械支配の未来観の勃興期的前史に感慨を覚える。機械のアイデンティティと言うテーマは陳腐だが、奇を衒うことなくオーソドックスを貫いた正々堂々振りに押し切られた。CGの汚し具合やウィル…

ヴィクター・フレミング Victor Fleming

生年:1889/02/23没年:1949/01/06 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

坂本浩一 Koichi Sakamoto

生年:1970/09/29 kenironkun.hatenablog.com

デリカテッセン

★★ 1992年6月20日(土) 祇園会館 カニバリズムと純愛の対比ってのがモチーフとしてあからさまで稚拙。加えて食傷する核戦争後の近未来という舞台設定に、お手作りテイストのホノボノ感がこれ見よがしで鼻につく。(cinemascape) kenironkun.hatenablog.com

エクソシスト ビギニング

★★★ 2004年10月27日(水) 梅田ピカデリー4 何もかも整合性をつけようとし過ぎるから、わけの解らない恐ろしさが薄まるのだ。悪魔バズズの最大の武器は人の心の弱みにつけ込む巧みな対話というオリジナルコンセプトを踏襲してるのに部分的に今風ケレン描写を…

続・座頭市物語

★★ 1992年6月21日(日) 高槻松竹 虚無感の塊みたいな1作目での天知茂の存在感に対して本作の若山富三郎には虚無感が似合わなく、しかも、市との関係もピリピリした緊張感を出せない設定にしてしまった。三隅と森の演出力量の差も一目瞭然だ。(cinemascape) k…

ミクロシュ・ヤンチョー Miklos Jancso

生年:1921/09/27 kenironkun.hatenablog.com

ジョルジュ・シュルイツァー George Sluizer

生年:1932/06/25 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

見果てぬ夢 夢の映画

誰にも言ったことはないんですが、俺は中高生の頃、将来映画監督になって3つの小説を映画化するんだと夢見てました。 死期が迫っているせいか、そんな他愛のない昔のことが脳裏に去来する昨今なのでございます。 せっかくですから遺書代わりに記そうと思い…

ヴァイブレータ

★★★★ 2004年11月16日(火) 東梅田日活 あくまで自己完結した女の理想郷願望話には「はあ、さいでっか、よろしおましたな、ほなさいなら」としか思えないが、トラックが行く冬枯れの辺境のロケ効果が抜群で、それを一切装飾せずにスクリーンに移植し得ている。…

赤坂の姉妹より 夜の肌

★★ 1992年6月13日(土) みなみ会館 落日の寂寥も伸し上がりの活力も決定的に欠ける。東宝的硬質さでは大映的艶やかさが要件の物語を御しきれないので、所詮はブラジルや北海道といった新天地に希望を見出す民青的終焉に帰結してしまう。男を手玉に取ってなん…

コラテラル

★★★ 2004年11月12日(金) 梅田ブルク7シアター1 プロ中のプロが心許してしまうにしては、タク運ちゃんは単なる夢見野郎に過ぎず、それをトムに看破される件が実は最も物語ヴォルテージが昂揚するのに構造をも破綻させるというパラドックス。設計図の描き方…

アルフォンソ・キュアロン Alfonso Cuaron

生年:1961/11/28 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

リチャード・ラーフォース Richard Raaphorst

生年:1971// kenironkun.hatenablog.com

ナック

★★★★ 1992年6月20日(土) 大毎地下劇場 無内容であることに拘泥さえしない常識破りであったのだろう。その新奇と珍奇は鼻持ちならないが、見たことない領域に達し、これみよがしなセンスとファッションで彩られるが、唐変木と醜女の愛を肯定して世間と折り合…

ルビー&カンタン

★★ 2004年9月13日(月) トビタシネマ 喜劇として性格破綻者を扱うなら徹底的に突き放して笑いのめして欲しいのに情を盛り込んで見てられない。中途半端に生きてきた人生を匂わせたりして媚びないで欲しいのだ。それが礼儀と言うもんだろ。ドパルデューが輪を…

男はつらいよ 寅次郎恋やつれ

★★ 1992年8月15日(土) 日劇会館 冒頭のエピソードでいきなりメルトダウンさせられ、鬱屈した感情は宮口偏屈親爺の登場により更なる暗黒へと誘われる。神聖小百合イズムを貫徹する為の物語は寅や寅屋の人々と真の感情交錯を産むべくもなく上っ面を流すだけだ…

リチャード・レスター Richard Lester

生年:1932/01/19 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ネメシュ・ラースロー Nemes Laszlo

生年:1977/02/18 kenironkun.hatenablog.com

モスラ

★★ 2021年12月28日(火) 大阪ステーションシティシネマ12 幼少の頃は怪獣博士を自称し怪獣図鑑なるものを自ら制作する怪獣フリークでしたが、そんな子供心にもモスラは弱っちそうであまり好きになれませんでした。 だいたいあれは、でっかい蛾ですよね。…

血と骨

★★★★ 2004年11月19日(金) 梅田ブルク7シアター6 現場のポテンシャルがビシビシ伝わる気の入った演技のオンパレードと堂に入った美術には心底惚れたが、後半のクロニクルに並列的なエピソードの配置からは意外なほど何も見る者に訴求して来ない。かなわん親…

ダリ天才日記

★★ 1992年6月20日(土) 祇園会館 彼を描きたいのか時代を描きたいのかというコンセプトを曖昧にしたまま、結局は後に付加されたスキャンダリズムに依存しているのでどうにも冴えない。シュールレアリズムが生き様をも規定する本質は解き明かされることはなか…