男の痰壺

映画の感想中心です

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

プロゴルファー織部金次郎

★★★ 1993年3月27日(土) 天六ユウラク座 好きこそものの上手なれの鉄矢メソッドが基底で好悪2極分化を誘発するのだが、そのエネルギーは尊重されてもいい。微温的な出演者たちによって演じられる微温的なストーリー。そういう意味で松竹プログラムピクチャー…

シャドー・フューリー

★★ 2002年9月23日(日) トビタシネマ 戦争後遺症の冴えない野郎を主役にしちまったので、ただでさえ冴えない話が益々しみったれてしまった。船木のアクションは亜流の域を出ていず、下手なワイヤープレイに至っては最早ギャグ。カサンドラ嬢の侘びしき乳ピア…

迫田公介 Kousuke Sakoda

生年:1977// kenironkun.hatenablog.com

シン・ウルトラマン

★★★★★ 2022年5月16日(月) 大阪ステーションシティシネマ1 原「ウルトラマン」への十二分な配慮と、そこに庵野=「エヴァ」的なテイストをこれでもかとトッピングして双方がちゃんとパロディアスに居所を得ているのが予想外でした。 のっけから禍威獣が次…

斬る

★★★★★ 1993年4月10日(土) 日劇シネマ ショット内の運動と構図がモンタージュと相互に浸食し効果を倍加する。乗り乗りのカッティングのリズムは巧いを超越し神業レベル。惚れ惚れするとはこのこと。随所で出る仲代の気障だが小粋な決め台詞が又小憎らしい程の…

★★★★ 2002年10月19日(土) 扇町ミュージアムスクエア 夢も希望も無くても人は喰い寝て排尿し性交する、その様が哀しく侘びしい。相変わらずの閉塞感と孤独感の世界だが序盤の展開はフェリーニやアントニオーニを彷彿とさせる虚無感満載。それだけにギリシャ悲…

ストーリービル 秘められた街

★★ 1993年4月4日(日) 新世界国際劇場 古い因襲に囚われる地方都市を舞台に繰り広げられる出来損ないの横溝正史米国版。リンチのような偏執描写に突出するわけでもなく、ストーリーテリングに長けるわけでもない。そもそもに真っ当な骨子があるとも思えぬ展開…

ジョエル・シューマカー Joel Schumacher

生年:1939/08/29没年:2020/06/21 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

アレハンドラ・マルケス・アベジャ Alejandra Marquez Abella

生年:/// kenironkun.hatenablog.com

団地妻 昼下りの情事

★★★ 2002年9月26日(木)~27日(金) 東梅田日活 ロマンポルノの原点というよりテレビの昼メロやサスペンス劇場の原点のような気がした。そういうオーソドックスな王道の風格があるし、日活の底力を感じさせる撮影と美術。何より一見老け顔な白川和子のミニスカ…

天国は待ってくれる

★★★★ 1993年4月11日(日) みなみ会館 道楽を重ねて女房を泣かせても夫婦が共に歩んだ積み重なる歳月はエゴを浄化し全ては許容されるという男の願望話でもあるし理想の女性像の具現化でもある。都合良すぎの疑義は余りに闊達な語り口と余りに美しいカラーによ…

浮き雲

★★★★ 2002年10月22日(火) 扇町ミュージアムスクエア こういう毒を廃したオーソドックスな物語を志向せざるを得ないところにカウリスマキの転回というより限界を感じた。50年代アメリカ映画を明らかに意識した序盤は巧すぎてかえって作為的だ。それでも煙草…

マーク・ウェブ Marc Webb

生年:1974/08/31 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

カール・ゴットリーブ Carl Gottlieb

生年:1938/03/18 kenironkun.hatenablog.com

マイスモールランド

★★★ 2022年5月11日(水) 大阪ステーションシティシネマ7 日本在留のクルド難民一家を取り巻く色んな問題に切り込む意欲作。ってことだが、この程度ならドキュメンタリー「東京クルド」と「牛久」を見たほうがええんちゃうかと思わせる。って偉そうに言って…

盲獣

★★★★ 1993年4月11日(日) 高槻セントラル 変態世界を描くに、抑制があれば歯がゆいし露骨では痛い。微妙な距離感覚。セーブするものがあればこそ打破する越境感覚が生じるのであり、皆逝ってるのに生真面目でもある。これを見て爛熟の平成の世に乱歩を映画化…

さすらいのカウボーイ

★★★★★ 2002年10月16日(水) テアトル梅田2 女は男の愛にすがって生きていけても男は女への愛だけでは生きてはいけず、永久に本質的には解り合えないという自明の理を悟りの境地に達したかのような達観ぶりで描いた散文詩。20歳のときに結婚した10歳上の…

寝盗られ宗介

★★★ 1993年4月18日(日) 天王寺ステーションシネマ 演出も役者も皆時宜を得た安定感はあるが、どうも原田芳雄の芝居からしてルーティーンでインパクトがない。余裕かまし過ぎで切実味がないので、最後にしても余りハッピーな気持ちにもなれない。だいたいこの…

谷口千吉 Senkichi Taniguchi

生年:1912/02/29没年:2007/10/29 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

レイチェル・グリフィス Rachel Griffiths

生年:1968/06/04 kenironkun.hatenablog.com

N号棟

★★ 2022年5月3日(火) MOVIXあまがさき8 何かの折にポスターを見て女房が「これ見たい」と言ったのはわからんでもなかった。数ヶ月前に引っ越した築50年超の公団住宅は、住人の大半が老人で饐えた臭いと死の影が蔓延している。廊下ですれ違って挨拶…

サンタ・サングレ 聖なる血

★★★★★ 2002年10月26日(土) 扇町ミュージアムスクエア 大空を舞う1羽の鷲が見下ろす人間界の寓話が象の葬式によって幕が開くというのが訳はわからんまでも一種の神話性を獲得し得ていると思う。それがごった煮的展開の果てにトラウマからの開放で収束するの…

まあだだよ

★★ 1993年4月19日(月) 梅田劇場 これだけの提灯持ちに囲まれたお山の大将を演ずるには松村では線が細すぎる。又囲む連中も愚物にしか見えず、それが老年期の黒澤にダブって映画の存在自体さえも老醜の極みである。らしいと言えばらしすぎる遺作。(cinemascap…

赤い夕陽の渡り鳥

★★★ 2002年10月26日(土) トビタ東映 白木マリを軸にした三角関係の横っちょで旭とルリ子はあくまで明朗に光輝く。正統派のヒーロー・ヒロインってのはそういうものなのだろうけど、穢れどこ吹く風情は感情移入の余地なく何となく物足りない。磐梯山の雄大な…

高橋伴明 Banmei Takahashi

生年:1949/05/10 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

キム・ミンソク Min-Soek Kim

生年:/// kenironkun.hatenablog.com

黒蜥蜴

★★ 1993年4月11日(日) 高槻セントラル 敵味方に別たれた許されぬ同族愛に美輪起用による禁断の愛的様相を加味した2重の背徳性なぞ何処吹く風の通り一遍の演出。耽美やデカダンと無縁な深作とは言えキッチュにも振れ切れぬでは惜し過ぎる題材。『雪之丞変化…

東京フィスト

★★★ 2002年11月12日(火) 扇町ミュージアムスクエア 塚本映画数あれど正に『鉄男』の直系正統嫡子と呼べるのはこれだけだろう。そういう意味では最高作であると同時に限界も露呈している。3者3様のキャラはどれも振幅激しすぎで、人間なんてそんなもんさと…

狐のくれた赤ん坊

★★★ 1993年7月11日(日) 日劇シネマ 阪妻の愛すべきキャラクターを次世代で体現し得たのは豪放一筋の三船より愛嬌兼備の勝新であったと断言し得るほどのドハマリ役。オリジナルを超えるものも見当たらないが安定した三隅演出もあって水準以上のプログラムピク…

ビル・コンドン Bill Condon

生年:1955/10/22 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com