男の痰壺

映画の感想中心です

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

おもひでのしずく (2006年3月18日 (土))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 続・言語矯正ヤクザ 「おい、そこの2人、戻ってきたんやったら報告せえや」「おっす」「うぃっす」「どうやったん、ちゃんとハギとれたんか、城南のボケから」「おっす、…それがですねえ、野郎ああ見…

ワイルド7

★★★ 2012年8月25日(土) トビタ東映 いきなり無差別に殺しまくる悪人どもを、これ又無差別に皆殺すワイルド7の面々という出だしに知能指数の低さを感じつつ若干期待もするが、国家レベルの小悪党という半端なターゲットで物語りは矮小化。懸念した瑛太、深…

世代

★★★ 1982年8月14日(土) SABホール 未だ物語を語るに精一杯であり地に足が着いてない感じ。後のワイダに見られる西洋的ケレンが無さすぎる。例えばフェリーニの『青春群像』に後の豊穣を見出せないのと同質であろうか。表現手法に於いて全体的に生硬で単純…

真田風雲録

★★★ 2020年7月4日(土) 新世界東映 大真面目すぎる情の表出が身上の加藤泰としては、このキッチュなオフビート感は異形といっていいだろう。 で、それが上手くいってるかっていうと、どーもなんだかなーです。 ミッキー・カーチスがギターを持って登場する…

おもひでのしずく(2006年3月17日 (金))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 言語矯正ヤクザ 「兄ちゃん、それくれ」「はい、こちら牛カレー丼でよろしかったでしょうか」「なんやねん」「は…」「なんやねんちゅうとんじゃ」「あ、あの…」「かったって何やねん」「…」「何で過去…

桐島、部活やめるってよ

★★★★ 2012年8月17日(金) MOVIXあまがさき1 部活組と帰宅組と間で揺れ動く者の青春の悶々という超ミニマム命題が、素晴らしくシュアな技術と技法で解題されそうになるが、そういう閉じた空間を破り外世界を窺うにオタクどものゾンビごっこを持ち出し…

愛と喝采の日々

★★★ 1978年8月29日(火) 大毎地下劇場 バリシニコフとブラウンという若い2人のバレエシーンの本物の前にベテラン女優の肝心のドラマが霞んでしまう。凌駕できるような圧倒のドラマトゥルギーが不足してるから。岐路での選択への屈託が女同士のつかみ合い喧…

一度も撃ってません

★★★★ 2020年7月3日(金) 大阪ステーションシティシネマ10 結果、芳雄の遺作を撮っちまった阪本順治が、なら蓮司のもと思ったかどうか知らんけど、老人同窓会と化した出演者の顔触れもゲンナリであるし、阪本の最近のフィルモグラフィもてんでしっくりこな…

おもひでのしずく (2006年3月13日 (月))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 駅の喫煙コーナーにて 月曜の朝の7時。駅の喫煙コーナー。煙草を吸う俺の周りには10人くらいの男女。そこに、ピンクのダウンジャケットに黒のジーンズの若い女性が1人来た。俺の斜め前で彼女も煙…

沈黙の宿命 TRUE JUSTICE PART1

★★★★ 2012年8月11日(土) トビタシネマ 瑣末なエピソードの多くが素晴らしい中位安定を維持して、その絡み合うタペストリーが調和的な刺激を伴いクローズされる。サラ・リンドを筆頭に若手衆の懸命さも良く、それを胡散臭いセガールが絶妙な支配で仕切る様…

どですかでん

★★★★ 1982年7月14日(水) 新世界東宝敷島 黒澤描く夢は陳腐で幼児的なので本作の例えば浮浪者のイメージ等は見ていて恥ずかしいが、圧倒的な巨大映画の構想に挫折した後、反動で自分の色に染まらない役者を動員した枯れ具合と地面にまで色を塗った色彩美術へ…

ボー・ジェスト

★★★ 2020年6月28日(日) プラネットスタジオプラス1 なるほどーそういうことやったんかあ。 へーそうやったの、わからんかったっす。 とまあ、不可解な状況の起きた真相と、不可解な行動の隠された真実ってのが、終盤につるべ打ちされる。 冒頭、アフリカ…

おもひでのしずく (2006年2月20日 (月))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 グレイゾーン 喫煙の有害性をクローズアップすることのみに世論が傾き始めている。課税金を増強しての270円→500円説などが実しやかに流布している。俺は、こういうワンサイドに流されていく世論…

三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船

★★★★ 2012年7月14日(土) 新世界国際劇場 正直この監督でミラが出てきてええかっこするとウンザリなのだが、余り知らない三銃士の面々が面構えも良く、加えて敵ミケルセンもティム・ロスばりに良い。CG過多はともかく、終盤の屋根上での殺陣は久々の見物…

もっとしなやかに もっとしたたかに

★★★★ 1982年8月20日(金) 毎日ホール 無気力・無責任とまでは言わないが本質にそういった資質を色濃く内在させる脚本で、起承転結が無くダラダラだが結構色々起こる平凡男の日常がノンシャランで良い。奥田十八番の受動的で取り柄無きうらぶれ男も良いが藤田…

ドカーンといったれ原始へ戻せ

コンビニのレジ袋が有料化されたけど、この程度のことで海洋汚染の解決に資するもんじゃないことは誰でもわかってるやん。 小さなことからコツコツとと言ったって限度がある。小さすぎです。 やってまっせのポーズのおためごかし政策はコンビニ業界もサービ…

おもひでのしずく (2006年1月23日 (月))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 ホリエモン ねこの目ねこの目ねこの目みっつひとつおおいよおおくなんかないよ遺伝子操作だ ギャオ! 粉雪が舞い散る中を世間を呪いつつ自転車をこぎながら突如思い浮かんだ替え歌を口ずさむ。そして…

アベンジャーズ

★★★★★ 2012年8月17日(金) 梅田ブルク7シアター6 精緻なフィギュアのジオラマ的ミディアムショットの安定と宮崎駿的アクション演出のキメの快感が交錯する中、旧ハリウッド籠中の凸凹コンビの応酬を軸に全うした脚本を久々に感じた。ダウニー主戦だがスカ…

さらば愛しき女よ

★★★ 1982年7月16日(金) 毎日文化ホール チャンドラーを映画化するに戦略として既存の方法を抜け出ていないから相変わらず訳わからない映画になっている。懐古調40年代のムード形成には成功したとも思えるが馬鹿丁寧にやっただけとも言える。それが悪いわけ…

ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語

★★★★★ 2020年6月28日(日) 梅田ブルク7シアター4 「若草物語」ですが、映画も見たことなけりゃ本だって読んだことありません。関心ありませんでした。 主演のシアーシャ・ローナンもいわゆる男好きするタイプではなく、他ならぬ俺もあんまり関心はありま…