男の痰壺

映画の感想中心です

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

カイル・ランキン Kyle Rankin

生年:1972/09/13 kenironkun.hatenablog.com

ぼくの伯父さんの休暇

★★★ 1994年8月3日(水) 京都朝日シネマ1 このユローという受動的キャラクターが少なからずイラつく。チャップリンの模倣もあからさまでオリジナリティがない上に攻撃性に転化するまでもいかない弛緩ギャグは未だ幾何学構図の冷徹を獲得していない。バカンス…

トゥームレイダー

★★★ 2002年3月28日(木) 天六ユウラク座 このアクションは安全地帯に居て決めポーズだけ悦に入ってやってる感が拭えない。洒落臭いことこの上ない。もっと泥にまみれて地を這ってみろと言いたい。又、男勝りにクールで強いくせに乙女チックに親爺の命日に浸っ…

馬鹿っちょ出船

★★★ 1994年7月10日(日) 日劇会館 相当にええかげんな他愛のない往年の松竹プログラムピクチャーの1篇なのだが、展開が速く滅法調子が良いので見ていて気持ちがいい。予想外の職人芸を感じるし、まだまだ何かを信じられる時代だったのだろう。まあ、都はるみ…

ダミアーノ・ダミアーニ Damiano Damiani

生年:1922/07/23 没年:2013/03/07 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

バート・フレインドリッチ Bart Freundlich

生年:1970/01/17 kenironkun.hatenablog.com

藤井克彦 Katsuhiko Fujii

生年:1934/12/20 kenironkun.hatenablog.com

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

★★★★ 2002年4月1日(月) テアトル梅田2 人はどこかで虚飾を剥ぎ取ってむき出しの自分と対峙しないといけない。そして、どんなに辛くても結局のところ生きていくしかないとでも言いいたげなラストの余韻。余りに70年代的で感動的な楽曲とポップカルチャーな…

雷電

★★ 1994年7月10日(日) 天六ユウラク座 どう転がしてもロクな話になりそもない設定からしてシャレにもなりよがないカス話は仕方ないが、それにしてもプログラムピクチャーの枠組みに安住し切っている。下降曲線を自覚せぬ赤井の昼行燈では為す術もないにせよ…

ロードキラー

★★★ 2002年4月5日(金) 新世界国際劇場 序盤のサスペンス醸成には全く唸ってしまった。今風の小手先の映像術ではなくオーソドックスな正面突破の安定感。ジョン・ダールはわかってると思う。ただ、惜しむらくはこの手の題材は『激突!』という先達の前で何を…

グラウベル・ローシャ Glauber Rocha

生年:1938/03/14 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

イ・チョルハ Cheol-ha Lee

生年:1970/09/12 kenironkun.hatenablog.com

ヴィンチェンゾ・ナタリ Vincenzo Natali

生年:1969/01/06 kenironkun.hatenablog.com

フォー・ザ・バーズ

★★★★ 2002年4月1日(月) 梅田ピカデリー3 電線の鳥達が交わす悪意に満ちたさえずりのリアルとデフォルメされた彼等の真ん丸の姿形とのアンビバレントな調和。正にピクサーの力業とでも言うべき領域だが、集団と個の対立という米カートゥーンに古来より用いら…

VERSUS ヴァーサス

★★★★ 2001年4月5 日(金) トビタ東映 ショット内で催される茶番の持つエナジーと強度が唯一無二のアングル選択と奇跡的とも言える編集の冴えで増幅される。低予算「自主」を逆手に取った恥も外聞も無い何でもアリ世界で見栄と虚飾で塗り固めた力業の凝縮。北…

夢魔

★★ 1994年7月21日(木) テアトル梅田1 石井隆が好んで撮りそうなサイコなのだが、この手の題材に不可欠のケレンやハッタリが未だ廣木演出には欠ける上に、決定的なのは学芸会かと見紛うばかりの出演陣の演技の拙劣。嗜虐願望の掌話程度なワンアイデアを無理…

押井守 Mamoru Oshii

生年:1951/08/08 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ヤン・コマサ Jan Komasa

生年:1981/10/28 kenironkun.hatenablog.com

ブライアン・レヴァント Brian Levant

生年:1952/08/06 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

リコリス・ピザ

★★★★★ 2022年7月日(木) 大阪ステーションシティシネマ7 おそらくフィリップ・シーモア・ホフマンの息子が主演に適う年齢に達したのがPTAの心を突き動かしたのだろう。キャリア初期の「ブギーナイツ」と同じ70〜80年代を背景にした思春期のキャリア…

カリートの道

★★★ 1994年7月24日(日) 新劇会館 しがらみに絡め取られて暗黒道に舞い戻らざるを得ない顛末が在り来たりで、大体パラダイス志向のヤクザってのが、どうにもショボくて物語が一向に弾けない。ラストはやはり魅せられたが、あとはショーン・ペンのチリチリ頭く…

ブラックホーク・ダウン

★★★ 2002年4月4日(木) 北野劇場 他国の内戦に介入する是非はともかく失敗に終わった作戦へのポリティカルな視座も決定的に欠如し唯ひたすらに仲間の救出という同志愛だけを高らかに謳い上げても仕方ない。ソマリア内戦に於ける死者は数十万人に及ぶのだ。国…

トータル・バラライカ・ショー

★★★ 1994年8月13日(土) テアトル梅田2 抑圧が産んだ統制の美しさを前に無秩序な精神は自由の素晴らしさを提示できていない。カウリスマキはイベントに乗っかてるだけ。LCの連中のおふざけが段々鼻について来るくらいのRA楽団の人たちの一生懸命さは感動…

ダニー・パン Danny Pang

生年:1965// kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

フラレ・ピーダセン Frelle Petersen

生年:1980// kenironkun.hatenablog.com

ロベルト・ファエンツァ Roberto Faenza

生年:1943/02/21 kenironkun.hatenablog.com

この三人

★★★★ 2022年7月2日(土) プラネットプラスワン ウィリアム・ワイラーと言えば泣く子も黙る巨匠なのだが、考えてみると打ち震えるような傑作ってあったのかと考えてしまう。どうにも大味な感じがします。大作をものにし多様なジャンルを手掛けたという点で似…

ビューティフル・マインド

★★★★ 2002年4月11日(木) 梅田スカラ座 終映後に甘いタイトルの逆説的な意味を噛みしめながら思った。この映画を余りに卒の無い演出と2段転調脚本の巧みな優等生振りから救ってるのは作り込んだクロウが発する狂気をとそれを受けて立つコネリーの発する迫真…

大列車強盗

★★ 1994年7月31日(日) ACTシネマテーク エポックであることの価値は否定しないが、技法が半端に熟れているので皮肉なことに往々にして黎明期の作品がもたらす時代に馳せる無作為のロマンティシズムがあまり感じられない。先行しすぎて周回し後尾についた…

嘆きのテレーズ

★★★ 2002年4月15日(月) シネリーブル梅田2 堕ちて行く女と男の物語としては余りに淡白であり、一方で悪女と言うには成り行きに流され過ぎのテレーズがどうにも煮え切らなくシニョレがその割にヘタに意志強固な演技をしてチグハグ。それでも中盤の早朝の死体…