男の痰壺

映画の感想中心です

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ブギーマン

★★★★ 2006年8月19日(土) 新世界国際劇場 話は単純な方が良い。「クローゼットの怪物」というシンプルな骨子を若干の枝葉を絡ませただけの捻りのない話。あとは演出で押すという矜持が伺える。スティーヴン・ケイは『追撃者』で感じた小手先の鼻持ちならな…

あふれる熱い涙

★★★ 1992年11月23日(月) テアトル梅田2 主線の話とサブストーリーが乖離し、しかも演出者の思い入れは明らかにサブの方にある。どっちについて行けばいいのか迷う。ルビーは神妙に演じているだけだが、代わりに佐野と戸川がここぞとばかりにグダグダ世界を…

神代辰巳 Tatsumi Kumashiro

生年:1927/04/24没年:1995/02/24 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ボー・ウィデルベルイ Bo Widerberg

生年:1930/06/08 kenironkun.hatenablog.com

マリグナント 凶暴な悪夢

★★★ 2021年11月15日(月) 大阪ステーションシティシネマ10 やたら評判良いみたいだが、それは、ホラーの枠を越境してジャンルがフュージョンすることが理由みたいで、でもそれって結局はホラー味が低下して怖くなくなるってことじゃねえ? まあ、面白けれ…

競輪上人行状記

★★★★★ 2006年10月21日(土) 日劇会館 これを見れば西村ほどの才能がロマンポルノに身を埋めてしまったのが惜しまれる。今村的意匠は随所にあるが、的確且つ変態風味を滲ませた作風はオリジナル。そして、何かに到達するには人1人殺すほどじゃなければとい…

人生劇場 青春・愛慾・残俠篇

★★ 1992年10月31日(土) 日劇会館 青成瓢箪の物語なんかにはてんで興味も湧かず、見たいのは吉良常や飛車角や宮川の物語なのだ。加えて大映や日活からの寄せ集めた役者で松竹が柄にもない大芝居を打ったって様にも成らない。加藤も無難な題材を気合いもなく流…

レイヤー・ケーキ

★★★★ 2006年9月19日(火) 新世界国際劇場 監督が替わっても相変わらずの目眩く展開と底の厚い役者集団が魅せるコラボレーションは素晴らしいの一語だ。どいつもこいつも良い顔をしていて、『仁義なき戦い』の錯綜とコラボをも想起させる。終盤の古典的展開…

豊田利晃 Toshiaki Toyoda

生年:1969/03/10 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

セルジュ・ブールギニョン Serge Bourguignon

生年:1928/09/03 kenironkun.hatenablog.com

人間の運命

★★★★ 1992年12月6日(日) 大毎地下劇場 故郷に残した妻子への思いと悔恨は巻き込まれた戦争の変転の中で瞬く間に後方に退くだろう。それを強いる過酷さと切り抜けた果ての圧倒的絶望と再びの希望は生きるってのは正にこういうもんだと思わせる。意外なまでの…

柔道龍虎房

★★ 2006年9月19日(火) 新世界国際劇場 タイトルだけはやたら黒澤してるのだが、あとは中村雅俊でも出てきそうな「俺たちの」何とかみたく青春しちまってムズ痒いことこの上ない。しかも、展開がシュールな迄に説明不足なのだ。凄いとも思うがやはりアカン…

影の車

★★★ 1992年11月21日(土) 日劇会館 高度成長期真っ直中の市井の片隅で生きる一般庶民の平々凡々たる日常の緻密な積み重ねの連続には或る種の既視感を覚えて堪能したのたが、今更のトラウマ話に映画が踏み込み始めると、どうでもよくなった。現像処理でのハイ…

相米慎二 Shinji Soumai

生年:1948/01/23没年:2001/09/09 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.co…

イ・ジュヒョン Ju-hyoung Lee

生年:/// kenironkun.hatenablog.com

逃亡者

★★★ 2021年11月14日(日) プラネットプラスワン ジョン・フォードの映画見に来たんだよなと戸惑うくらいにカフカ的な不条理展開が繰り広げられる。まあ、不条理というより単に説明不足なのかもしれません。 カトリック信仰と酒が禁じられた中米の架空の国で…

マッチポイント

★★★★ 2006年9月19日(火) 梅田ガーデンシネマ1 何も今更と思う「罪と罰」現代版焼き直しを何の捻りもなく提示されてもとも思うが、敢えて言うなら米片田舎と英上流階級の文化と階級の相克をこそ提示したかったのではないだろうか。何をやっても巧いのだが…

女生きてます 盛り場渡り鳥

★★ 1992年11月21日(土) 日劇会館 シリーズ末期の居た堪れなさが横溢する。ユルユルの人情劇であろうとも山椒は小粒で何とやらであるべきだが、演ずるのが又しょ垂れた面子ばかりなのでぬるま湯で屁をこいたレベルである。そういう中で山崎努の演った役だけに…

エンター・ザ・フェニックス

★★ 2006年9月19日(火) 新世界国際劇場 意味もなく主人公をゲイという設定にした為に感情の流れは彼をすり抜け拡散していく。全篇に散りばめたコミックシーンも安いもんばかりで乗れない。そして、約束通りのショボいワイヤーアクションがクライマックスも…

ラース・フォン・トリアー Lars von Trier

生年:1956/04/30 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ポール・アーロン Paul Aaron

生年:1943/04/23 kenironkun.hatenablog.com

清濁併せ呑めない時代

文書・通信・交通費なんだけどね、今回問題になったのは、たったの1日の在職期間で満額支給されるのはおかしいってことで、それはその通りでええねんけどね、まあ、瑣末な問題やわな。何年かに1回ある選挙んときだけの話やろ、知れてまんがな。 それよっか…

ラヴィ・ド・ボエーム

★★★★ 1992年11月29日(日) 大毎地下劇場 相変わらずのダメ男どものエレジーだが、カウリスマキ身上のタイトさが消え相当に贅肉がつき展開もモロ予定調和になった。しかし、サルミネンのモノクロの粋に随分救われているし、役者・楽曲等に新たな導入を試み成果…

天狗党

★★★ 2006年10月21日(土) 日劇会館 カラー映画に於ける表現主義的ライティングの追求かとも思えるような幼少時にTV時代劇か日本史授業で知ったか最早定かでさえもない「百叩きの刑」を見せることに費やした気合いは僅かながらも期待させた。しかし、後は…

大樹のうた

★★★★★ 1992年11月15日(日) キリンプラザ大阪 3部作と銘打っているが前2作とは別物の手練れ感があり絶頂期のイタリア映画のような良質な芳香を感じる。アジア的なるものを欧州的な技巧の水準で書き直した幸福な融合。生きとし生けるものの悲喜交々と悲しみ…

ルイス・ブニュエル Luis Bunuel

生年:1900/02/22没年:1983/07/29 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.co…

石田祐康 Hiroyasu Ishida

生年:1978/07/03 kenironkun.hatenablog.com

エターナルズ

★★★★ 2021年11月8日(月) 梅田ブルク7シアター3 リアルワールドから遠く離れて、創造主がどうとかいった領域に風呂敷おっ広げた段階でマーベルへの興味は終わってしまったと思ってるし、直近の「ブラック・ウィドウ」を見て拭い難い黄昏臭を感じ惜別の思…

ブラック・ダリア

★★★ 2006年10月21日(土) ナビオTOHOプレックス3 あの近写から360度のパンニングを交えて大俯瞰に至る件りに尽きる。刑事たちの三画関係を交えた物語の流れの軸を強引に猟奇事件へと転換させていく手法。それのみがデ・パルマであって後は稚拙なヒ…

爆 BAKU!

★★★ 1992年12月12日(土) 天六ユウラク座 巻き込まれ型ヒロインを緩いタレントと思っていた西村知美が頑張って体当たりで演じているのに予断を覆される。一方で松尾にせよ片岡にせよ男側は背景設定が稚拙でリアリティを欠いてこっ恥ずかしい。演出は奇異さを…