男の痰壺

映画の感想中心です

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

過去日記 2012

三島由紀夫と便※注 又も便に関する話だから、食事中の方は読まないで下さい。 前にも書いたとおり便通がいい俺なのだが、ごくたまにそうでもないときもある。 どうにも、出が悪く、顔を真っ赤にしてうんうん言っても完全に出切った感がない。 半端を好まない…

過去日記 2011

映画 2011今年、映画館で見た映画が91本。 案の定、100本を切り、俺の黄金時代は2年で終了した。 主なものをシネスケ採点で列挙すると 日本映画★★★★★ 「冷たい熱帯魚」「八日目の蝉」「弥太郎笠」 日本映画★★★★ 「海炭市叙景」「パラダイス・キス…

過去日記 2010③

映画2010今年、映画館で観た映画が119本。しかし、転勤を機に状況は変わった。 1~6月が78本、7~12月が41本であり、来年度の100本超えはまず不可能であろう。 俺の黄金時代は終焉した。次の黄金時代の到来は周期説から言うとアラウンド…

過去日記 2010②

経済について最近の政治家やメディアがほざく二つの事柄 ①「消費税上げを提唱することは財務省官僚に与したと同義」 週刊誌でよく見られる論調であるが、官僚打破を謳った民主党が官僚組織に敗北したという風に語られる。 確かに、今の民主党の面子を見たっ…

過去日記 2010①

AMETHYST SUNRAYしばたはつみが亡くなった。 彼女のファンだったわけではない。 ただ、「AMETHYST SUNRAY」という曲が20年以上にわたり俺の脳裏にこびりついているのだ。 これは名曲なのではなかろうか。 確か出だしはこうだ……

過去日記 2009下半期

映画20092009年の劇場鑑賞映画が112本。6年ぶりに100本を超えてしまった。新たな暗黒時代の到来であろうか。過去の経験則からいって、映画をいっぱい見てる時期というのは、あんまり幸せとは言えないからだ。とは言え、現実逃避にせよ、気分…

過去日記 2009上半期

アライソ少し前、新聞で「アラ還」という言葉を目にした。 アラサーとかアラフォーに習って60歳まわりのことらしい。 アラウンド還暦→アラカン。 かっこええ! とまあ、で、この俺。 昭和36年生まれの齢48歳。 あと2年で50歳。 あらためて、とうと…

過去日記 2007~2008

映画20082008年、映画館で観た映画は90本。 色々あったが、よう頑張ったんちゃうやろか。 例年通りシネスケでの採点での上位を書く。 邦画★★★★★ 「母べえ」 邦画★★★★ 「愛の予感」「いろはにほへと」「拝啓総理大臣様」「アフタースクール」「ぐる…

過去日記 2006

2006 映画今年、劇場で見た映画が55本。 相変わらずの低調ぶりで、尚且つ金が無いものだから、どうしても安物映画ばかり見てしまう。3本立て1,000円とかそういうたぐいのだが、これが悉く外れた。 以前は、このころになると、自己評価はともかく…

過去日記 2005

2005年を映画で回顧する運命論とか占いの類とかは信じたくもないが、一種のバイオリズムというのは間違いなくあると思う。 上がり続ける株価は有り得なく 増え続ける人口も有り得ないわけで どこかで下降局面に移行する。 問題は下降局面を終結させる努…

過去日記 2004下半期

映画で回顧する2004年同じことの繰り返しに見える日々の移ろいも 実は微細な事柄が積もってゆき、総和として形成されたものは 少なからぬ変化を年度にもたらすであろう。 去年と同じ今年はないし、今年と同じ来年はない。 一昨年に180本を超えた映画…

過去日記 2004上半期

映画 2004上半期半年で劇場で見た映画が40本。 かのN大人は福島に行っちまったってのに80本見てらっしゃるらしい。 年間で70~80本ペースであり、又もや前年比マイナスとなりそう。 考えてみれば、一昨年の180本ってのは何だったんだろうと…

過去日記2003下半期①

アイスクリーム♪おとぎ話の王子でも昔はとても食べられない アイスクリーム アイスクリーム 他愛のない幼児向けの歌曲のように聞こえるが、実は近代ミクロ経済学の需要と供給による価格決定メカニズムを幼児期からインプットさせる啓蒙心に富んだ内容である…

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌

★★★★★ 2014年6月12日(木) 大阪ステーションシティシネマ5 私小説的映画として前半に絡ませた猫使いの鮮やかさ。だが後半は内省的になり、プロットは悉く絶望を弥増させるに周到だ。グッドマン遺棄後の元カノの街の夜景。エイブラハム面談後の男の鉄拳。本…

蜜の味

★★★★ 1980年4月20日(日) 大阪科学技術センター大ホール 彼女には境遇を外部と比較する余裕もない。マイノリティな世界での安息も許されない。ただ直面する現実には向き合い逃げない。子供達のささやかな花火を見て束の間のささやかな感動を胸に生きていくだ…

ナポリの饗宴

★★★ 2019年2月2日(土) シネヌーヴォ 子供のころに読んだ佐藤忠男著「世界映画一〇〇選」っていう本があって、あまりに繰り返し読んだもんだから、そこに選ばれた100の映画に俺は敏感に反応してしまう。 本作も選ばれており、佐藤先生褒めまくっておりま…

円卓 こっこ、ひと夏のイマジン

★★★ 2014年6月23日(月) TOHOシネマズ梅田3 「不整脈」はまだしも「在日」・「ボートピープル」をカッコイイと言う裏の裏的西加奈子流レトリックはその先を提示しないので宙に浮く。七福神・鹿・鼠人間など多分に象徴への逃げっぽい。ただ、目の下を赤…

オーソン・ウェルズの フェイク

★★ 1980年4月12日(土) SABホール フェイクをめぐるフェイクドキュという入れ子構造が何かの化学反応を呼び起こすわけでもないしウェルズ自身が自身について言及するに大ぼらこいてシャレのめしても今更感が拭えない。多分にテキトーだし何と言ってもネタ…

めんたいぴりり

★★★★ 2019年1月28日(月) 大阪ステーションシティシネマ7 TVドラマはほとんど見ないし、だいたい九州以外で放映したのかも知らない。 そういうTVドラマの映画版ということで、勝手知ったる馴染みの面子が演じる…って感覚は無い。 のっけから博多華丸が…

捨てがたき人々

★★★★★ 2014年6月23日(月) テアトル梅田1 声高に叫ぶ無常や明け透けな性欲など笑っちまう位にジョージ秋山で、大らかで愚直な演出が絶妙な噛み合わせ。釈然とせぬことだらけの人生に解などなく流転の果てに終着も無いが悩んだって仕方ない。そういう割り切…

M★A★S★H マッシュ

★★★★ 1980年5月15日(木) 関西学院大学学生会館大ホール 真面目では狂うしかない野戦病院の混沌を現世に食い止めるが如き屋外スピーカーからの随時の放送。アルトマンのマスな状況描写の巧さは惚れ惚れする。エリートである主人公達の諧謔的な反権力志向が垂…

君とひととき

★★★★ 2019年1月26日(土) プラネットスタジオプラスワン びっくりするくらいの単細胞映画で、そういう意味で突き抜けている。 要は女房の友達と浮気してバレてどうしょっかってことのみなんです。 それだけじゃ保たないと思ったかどうか、随所で主演シュバ…

めくらのお市 地獄肌

★★★ 2014年6月26日(水) トビタ東映 ロボットのような松山容子の顔だが、けっこう情に流されるし言い寄られれば夫婦になって甲斐甲斐しく主婦してしまうあたり微笑ましくもありバッタもん的哀愁もある。松岡きっこが敵役メインで技を繰り出すが悉くチンケで…

影武者

★★★ 1980年4月26日(土) 伊丹ローズ劇場 冒頭の盗賊と信玄の対峙は仲代2役と山崎をフィックス同一ショットに捉え十数年ぶりの黒澤新作への期待感を煽るのに充分な画力が漲る。だが結局そこだけで大状況へ傾注する老害が全篇を覆い編集のキレは皆無。挙句に長…

サスペリア

★★★★ 2019年1月26日(土) TOHOシネマズ梅田7 オリジナルは初公開からずいぶん経ってから見たが、つまらないと思った。 唯一、最初の空港シーンで自動ドアの開閉に内部のギアが動くショットが挿入されるのに感心したのみ。 ルカ・グァダニーノって監督…