男の痰壺

映画の感想中心です

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

おもひでのしずく (2006年1月21日 (土))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 誤発注 まいったなあ…又やっちまったよ。こないだ「ジェイコム」の誤発注やらかして怒られたばかりだってのに、今度は「ライブドア」売りを買いで流しちまった。しかも、又株数間違えてるしどうしよう…

女囚さそり けもの部屋

★★★ 2012年8月25日(土) トビタ東映 冒頭の地下鉄シーンは良い。だが、その後街中を腕ぶら下げて走る梶は、さそりじゃなくて女の子になっちゃってるのだよ。伊藤演出の本気度の低下は著しい。その後も何に抗うのか不明の物語が綿々と続き白ける。李の怪演も…

ビリディアナ

★★★ 1982年7月21日(水) 三越劇場 素晴らしくロジカルに展開していく反カトリックなアンチモラリズム。ではあるが終盤の突発的カタストロフィに至る劇的緊張が明確に醸成されてるとは言い難い。それがブニュエルなのだとしても明晰な撮影と演出であるだけに惜…

科学者の道

★★★★ 2020年6月28日(日) プラネットスタジオプラス1 炭疽病や狂犬病の治療薬を発見したパスツールの伝記映画で、監督のウィリアム・ディターレほ後年、「ゾラの生涯」と「偉人エーリッヒ博士」を撮り伝記3部作を成すのである。と俺が勝手に言ってるだけ…

おもひでのしずく (2005年11月20日 (日))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 Real Simple August 30, 1976 Dear Keniron : Thank you so very much for yournice letter telling me how much youhave enjoyed my work. Response such as yours helps tomake many of t…

夜の大捜査線

★★★★★ 2012年8月25日(土) TOHOシネマズ梅田10 古典的正確さから遠いがジュイソン演出の味は今もってキュート。白眉は荘園主訪問のシークェンス。露骨な作為が周回してど真ん中を射る。背筋の伸びたポワチエと屈託を抱えた猫背のスタイガー。2人の反…

ハイティーン・ブギ

★★★★ 1982年9月10日(金) 伊丹ローズ劇場 シリーズ最高作。4作目ともなれば皆堂に入って来たところに日活職人舛田利雄を持ってきた英断。東宝子飼の温い河崎義祐との格の違い。一瞬たりとも緩まない。脳天気馬鹿マッチも良いが俊ちゃんの翳りをフィーチャア…

男はつらいよ フーテンの寅

★★★★ 2020年6月20日(土) 大阪ステーションシティシネマ5 シリーズ49作のうち46作を映画館で見ていて、これで残り2本。ステーションシティシネマで全作やるそうなのでチャンスである。 思えば、高校生の頃、秋吉久美子の「ワニと鸚鵡とオットセイ」目…

おもひでのしずく (2005年11月1日 (火))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 今日日のガキどもよ死滅せよ 飯喰うまもなく寝る間もないそれって幸せなことじゃないのかねそういう、やるべき仕事を与えてやってるのに君たちにはわからないのだね 気の毒だと思う若年寄のガキどもよ…

王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件

★★★ 2012年9月15日(土) 新世界国際劇場 ツイ・ハーク演出も場数を踏みマキノ張りの力み無き安定領域に達したかとも思えるのだが、怪奇事件に対するにラウ判事の関心ベクトルは中盤ではビンビン嬢への想いへ、終盤では女帝カリーナとの融解へ傾き拡散する。…

ポルターガイスト

★★★★ 1982年7月31日(土) 南街スカラ座 発生した事象を解明し対処法を打立てる明快なコンセプトへの準拠がもたらす快感。TV画面の醒めたイメージと女霊媒師の3転するするキャラ設定等が巧緻な反面、家族愛に依拠する終盤は安易。そのスピルバーグ的叙述に…

ハラスメントハラスメント略してハラハラ

昨日、昼飯を食おうと天六の中華屋へチャリで行って、店前に止めて、さて何食おかとスタンドを立てたとき 「おい」 背後から呼ぶ声に振り返るとT先輩であった。 そう言えば、この店よう来る言ってたわな。 でも、何年間も週1、2回来てるけど会ったことな…

おもひでのしずく (2005年10月18日 (火))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 俺の頭の中の消しゴム 昨日、何をしてたかって?ふっ…そんな昔のことは覚えちゃいないね。明日、何をするかって?そげな先のこつぁあわからんですたい! 実は土曜に「シン・シティ」という映画を見て…

007/危機一発

★★★ 2012年9月5日(水) TOHOシネマズ梅田10 東西冷戦下の暗号解読機争奪戦を放っぽらかし、スペクターの私怨が物語の根拠ではアホらし過ぎる。前半、イスタンブールの旅情感は良いが物語りは停滞。オリエント急行の長いシークェンスは流石だが緻密に…

男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋

★★ 1982年8月10日(火) 伊丹ローズ劇場 ルーチンワーク的側面から破綻しているわけでもない。寧ろ出涸らし的要素を相変わらず巧みにリミックスしているが、シリーズ中特筆すべき暗さ。薄幸のヒロインをサディスティックなまでに突き落とす作劇にいしだあゆみ…

コリーニ事件

★★★ 2020年6月20日(土) シネリーブル梅田1 男が実業家の男を殺した。 いったい彼は何者で、なぜ殺したのか。 ってことが主線の話で、その解明の過程から、数十年に及ぶ歴史の暗部が立ち昇つてくる。 「砂の器」を思わせる構成です。 【以下ネタバレです】…

おもひでのしずく (2005年8月5日 (金))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 パンドラの筺 異論を承知で言うと… 日本は望んで原爆を落とされたわけではない。完全に一方的に受け身に、それを為されたわけだ。喧嘩でドツキ倒されたことを何十年も繰り返し『あたかも勲章の如くに…

るろうに剣心

★★★★ 2012年8月26日(日) MOVIXあまがさき6 佐藤の口跡のダメ軽さを力技でキャラ設定に被せて躱す。殺陣も吉川戦は見惚れたが他は過不足ない程度だ。だが、筋を通すということに揺ぎ無い確信を感じたし、ラストの決めの至福感は久々だった。清清しい…

★★ 1982年8月13日(金) SABホール どうにも視野が近親相姦的に内向きに閉じているので希望が無く息苦しいし、トリッキーな作劇を凝らしている割には錯綜がロジカルに紐解かれる醍醐味も薄いのだ。何より社会主義的プロパガンダ臭が濃厚であり、それが迎合…

その手に触れるまで

★★★★ 2020年6月20日(土) テアトル梅田1 イスラム教について大して知っているわけでもないのだが、原理主義的な先鋭が非イスラムの社会と軋轢を深める中で排他的なテロリズムと接続していく状況を改めて考えさせる映画だ。 ダルデンヌ兄弟は、イスラムを否…

おもひでのしずく (2005年7月20日 (水))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 正直、転職しようかなと思ってる… ぼくちゃん10社も面接受けたのに全部落とされたんです。あたし8社受けたのに全然ダメなの。「消えたい…」とまあこんなんが、どっかの掲示板だか何かで流行ってる…

莫逆家族 バクギャクファミーリア

★★★ 2012年9月15日(土) 大阪ステーションシティシネマ5 宴の後を描いたものだとしても、敵も味方も明確な境界を失くし、諦念として閉じることもなく再起への希望も見出せない曖昧な混沌。家族或いは家族的なるコミューンに関し随所で言及するが正直形骸的…

楢山節考

★★★ 1982年9月16日(木) 池田中央第一劇場 遣る瀬無い悲劇味を中和しようとして木下恵介が用いた底浅な様式性がどうにも中途半端で柄じゃない感が横溢している。何だか民芸の舞台でも見てるようで興醒めだ。平易なリアリズムで押した方が底知れぬ悲劇性はより…

俺のお気に入り映画 1990年代

80年代末の大納会で40000円目前まで迫った日経平均は90年代に入り反転急落に入る。失われた10年と称された年紀だが30年を経た2020年に於いても未だ半値の20000円台で低迷を続けている。そして、この先もずーっと失われ続けるだろう。 …

おもひでのしずく (2005年5月26日 (木))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 こういうときもある…そう思いたい よく西部劇とかで、銃で撃たれたのに、ロクな手術道具も無くて、ウィスキーをガブ飲みさせて、木片を口に噛ませて、炙ったナイフで弾をえぐり出し、傷口に焼けたナイ…

テイク・ディス・ワルツ

★★★★ 2012年9月7日(金) 梅田ガーデンシネマ1 あ 夫婦の微妙なすれ違い感は十全に描写され揺れる主人公への共感性は感じられる一方で、文字通り剝き身のリアリズムで悪意の現実を垣間見せるプール脱衣場。メリゴーのトランスが契機なのも痛々しい。ただ、…

狼男アメリカン

★★★★ 1982年9月13日(月) 伊丹グリーン劇場 バカがアメリカでバカやってもウンザリするような埋没感があるが、ダークネスなロンドンの空気が抑制と対比を与えて、悲喜劇のブレンド感が絶妙な中途半端さを醸し出す。後半の展開が性急すぎたのが惜しまれるが佳…

恐竜が教えてくれたこと

★★★★ 2020年6月17日(水) シネリーブル梅田1 なんやねんと思いました。邦題が。 化石好きのマニアック小僧のしよーもない話かと思ってしまいそう。 原題は「テスとの普通じゃない夏」 テスってのは女の子の名前で、まあ、言うなれば、この映画は避暑地での…

おもひでのしずく (2005年4月27日 (水))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 Happy Birthday 俺 昨日は俺の誕生日だった。その事実に気づいたのは夕刻。4月26日と日報に打ち込んで「あっ…」っと気づいた。 44回目の誕生日。「ふっ…皆黙ってやがって、俺を驚かそうという魂…

ブラック・サンデー

★★★ 2012年9月15日(土) TOHOシネマズ梅田10 フランケンハイマーのパレスチナへの被い切れない肩入れが際どい情感を産む。ケラーが負う被虐はダーンのそれと相乗され切ないまでの刹那を発散。だが、終盤のアクションシークェンスは正直力量が足りず茶…