男の痰壺

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ニノチカ

★★★★★ 2026年8月30日(日) プラネットプラス1

「ガルボが初めて笑う」ってのが公開当時のキャッチフレーズだったらしい。

レストランで男が彼女に受けようと笑い話を連発するが、何かましても「何それ」ってな感じで無反応。ネタ切れでボツ話をする気もなくなくしてると、突如画面外から「ガハハ」という哄笑。それが「永遠の笑わん姫」グレタ・ガルボがスクリーンに刻んだ初笑いであった。ここぞのギアの入れ方スゲー。

 

脚本チームに未だデビュー前のワイルダーとブラケットを擁したルビッチ晩年の円熟作だが、定型に収まることなく攻めに攻めてるくる。俺の少年期の愛好作「アパートの鍵貸します」に於けるマクレーンを「上げて落として最後に救い上げる」の攻め手がここで既に確立されていることに流石の納得であった。それが孤高の女闘士ガルボを「恋する女の子」にしてしまう搦め手が加味されもはや至高の領域であろう。

 

本作で共産主義国家のソ連を撃ったルビッチは3年後「生きるべきか死ぬべきか」でナチスドイツを俎上に上げる。彼が生きてたら、言論を封殺することを屁とも思わない独裁者国家が覇権を伸ばしつつある今をどう題材に取り入れるであろうか。

 

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