2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧
★★★ 1990年3月17日(土) 梅田東映パラス2 赤井という飛び道具のリアリズムに拮抗し得るドラマトゥルギーがあったかというと期待はずれだった。映画の理想郷を形成するに、逸脱する術を知ってそうな原田や麿起用でさえ虚構性を増長する。そして、ファイトシー…
★★★★ 2008年10月1日(土) 新世界国際劇場 一種異様とも言えるほど底浅の夫婦を登場させたことで、臭いまでのクライマックスに真実味が降臨。わけても妻デシャネルの造形は素晴らしい。更にそれがシャラマンの計算ではなく天然ボケらしいのも好ましい。変態…
★★★ 1990年4月1日(日) 日劇会館 『昭和残侠伝』の監督として佐伯清の凡庸なアナクロは後世に残らなかった。集団のコラボと叙情味で秀でるマキノの水準作。予想外に屹立してしまった『死んで貰います』を別格としてもこれはこれで退屈はしない。しかし、若干…
生年: 1949/12/08 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com
生年: 1967// kenironkun.hatenablog.com
騒音と不法占拠の夏 手前ら、のさばってんじゃねえぞ! 五月蝿いし邪魔なんだよ、まったく。
★★★ 2008年9月20日(土) 梅田ブルク7シアター7 俯瞰の視座を持ち稀代の狂言回したるダークエンジェルおろち。その蠱惑的な設定があればこそのベタ話なのだが…。美月ちゃんでは残念ながら未だオーラも胆力も不足。そうなれば、姉妹の愛憎譚は熱演ではある…
★★★ 1990年3月31日(土) 朝日会館 使い廻しめいたUFO始めスピルバーグにしてはお手盛りの廉価ムービー。ET造形の逆説と少年少女の純粋な庇護欲の対置は鯔の詰まりピーターパン症候群なメルヘン描写に帰結する。そこには計算はあってもワンダーは無い。サ…
★★★ 2008年10月11日(土) 梅田ピカデリー4 口跡のいい役者たちの小粋で気っ風のいい台詞の応酬。それはそれで心地よいが前作にも増してのベタ演出には少なからずがっかり。ただ、役を配する悦びに充ち充ちている。挙げていきゃあ、北村・温水・木村・竹内…
生年: 1945/03/03 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com
生年:1966/10/23 kenironkun.hatenablog.com
★★★★ 2021年7月19日(月) シネリーブル梅田2 チャン・ユーシャンは90年代後半に出遅れの台湾ニューウェイブ的な現れ方をした人で、ホウ・シャオシェンから10年、エドワード・ヤンから5年遅れて2本の作品を撮って消えた。 っていうと、我が日本にも似…
★★★★★ 1990年4月1日(日) 日劇会館 任侠映画の勃興初期に大正生まれの御大が放った前夜祭。3大スターは既に安定した境地を見出しているのに驚くし、一幅の絵画と見紛う絵面には浪漫の薫りさえ漂う。こういう邂逅にこそシンクロする映画史に於ける奇跡を我々…
★★★ 2008年10月1日(土) 新世界国際劇場 プロットごとには意欲的な演出が多く結構な出来なのだが、間引きしたような端折りが嘗めている。大体、このハルクって野郎の「キングコング」や「フランケン」系統のメロウぶりがいただけない上に好みの問題だろうが…
★★★ 1990年4月7日(土) 日劇シネマ 岸恵子にお芸術家を振った段階で山田洋次は2度負けている。ステレオタイプな馴れ合いのキャスティングであることと、寅と織りなすドラマが端から透けている点でだ。何となくふられるんじゃなくて、はっきりと拒否されると…
生年: 1964/02/06 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com
生年: 1934/07/01没年: 2009/01/12 kenironkun.hatenablog.com
★★★★ 2008年10月25日(土) トビタシネマ 強者の論理に依る単視眼な構造。対ヘリ砲の有無に収斂する物語は深みが無い。期待値ゼロのニコルズ演出にピークアウトした主演2人。見所はホフマンの曲演技のみかと思ったが今更にスター2人の力感に痺れた。特にジ…
★★ 1990年5月5日(土) 梅田ピカデリー3 決定的なキャスティングミス。能面な岸部は従容と生きる裏側に秘めた強靱から遠く、松坂は心が崩壊していくには健康すぎる。原作に無い「こうなる以前」を描くべきだった。現在の心理合戦のみで映画を成立させるほどの…
★★★ 2008年10月1日(土) 新世界国際劇場 抑制の効いたものとは思うが、抑制が効きすぎてロクに何も起こらないという体たらくではどうかと思うし、況やフラッシュバックの終局が近作『プレステージ』を想起させるのも萎える。そんなことなら、いっそとことん…
生年: 1922/06/03 没年: 2014/03/01 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com
生年:1987// kenironkun.hatenablog.com
★★★★★ 1990年4月7日(土) 日劇シネマ 怒涛の切迫の中、抗戦・終戦の軋轢が苦渋の汗と妄信の怒声と狂気の殺戮を伴い錯綜。喜八ピークの編集テクが俯瞰の視座に結実した映画史的僥倖。局面に埋れた史実に言及する大講談で庶民不在を誹るのは筋が違う。パノラミ…
★★ 2008年10月25日(土) 梅田ガーデンシネマ1 公園の炊き出しや職安の長蛇の列や米軍への公募従軍はリアルに目を背け映画内制度に依拠した戯言。又、家庭が真にリストラクトされるには全てが生半可。小泉は裸体を晒して犯されまくれ!香川は殺され殺せ!そ…
★★★ 1990年4月15日(日) 日劇会館 冒頭の斬殺シーンが表象するように佐伯の描く侠道は殺伐としているしファナティック且つホモセクシュアルな臭いが多分にある。侠客の本質はこっちに近いのであろうが好みで言うと根明なマキノの方が安心。三田佳子の暗トーン…
生年: 1954/11/24 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com
生年: 1961/05/06 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com
★★★★★ 2021年7月19日(月) テアトル梅田2 ほっといても女性の方から声かけて寄ってきて、自分の話に耳を傾けてくれる。何だか万能感半端ないおっさんのこの世の春。 それは、1人の新たな少女の登場で打ち砕かれるのでありました。 得意のオヤジの魅力光線…
★★★★ 2008年10月30日(木) 梅田ブルク7シアター4 宴の奥の厨房の孤独な作業の悦び。序盤の藤竜也にも終盤の中谷美紀にも静謐な空気に包まれた悦楽がある。その2人にしかわからない共感の至福で断ち切ったラストが秀逸。料理が美味しそうな点も良。又藤に…
★★★ 1990年11月18日(日) 日劇シネマ 戦地の地獄に臨むだけが戦時体験なわけもなく不純な動機からにせよ喇叭や太鼓で何かをしようとしていた人達もいたわけでそういう題材に着目する意図は尊重する。松山演出は手堅いのだが結局は常套的な成長譚の域を出るも…