★★★ 2017年6月5日(月) 大阪ステーションシティシネマ7
ものすごく、とっ散らかった物語だ。
大体、この主人公、もひとつ背骨が通っていない。
俺は指図を受けたくねえと言いつつ、あっちの親分こっちの親分と蝙蝠よろしく行ったり来たり。
悪いことしまくってて、ピンチになりゃあ、警官の親爺に助けてもらってあんがとさん。
女の趣味も白人ゲス女から黒人姉ちゃんまで何度も来い。
さんざん悪さしまくって女房殺されて、それでもって、引退しまっす…って映画っぽくないっす。
篇中、KKKの幹部の工場主を訪ねて凄まれる。
我々の組織には政財官のお偉いさんも仰山おんねんで…。
と、主人公、さよか、じゃお前には用ねえ、とあっさりぶち殺してしまいます。
まっこと溜飲が下がる場面なのだが、本筋とは深くはかかわってこない。
時勢がら、やりたかったんでしょう。
生粋のリベラリストとしては。
背骨通らぬ主人公のとっ散らかった物語。2人の親分間を蝙蝠よろしく行ったり来たりのうえ警官の親に手心加えてもらい矜持が無い。ただこの男、人種的偏見だけは一切皆無でKKK団をぶち殺しまくる。そこだけ溜飲が下がる。孤立主義へのベンアフの抗言。(cinemascape)