男の痰壺

映画の感想中心です

エイリアン ロムルス

★★★ 2024年9月10日(火) 大阪ステーションシティシネマ

「エイリアン」特別好きでもないのだが、1〜4と「プロメテウス」「コヴェナント」に加えて「エイリアンVSプレデター」の全7作のうち見てないのが4と「コヴェナント」だけなんやから、どっちかと言ったらやっぱ好っきゃねーんなんやろか。いや、やっぱそれほどでもと思う。ってどっちやねーん。

 

今更で食傷のエイリアン、パスするつもりやったけど監督のフェデ・アルバレスで気が変わった。俺は10年前から勝手にフェデ・アルバレスギャレス・エドワーズアンドレ・ウーヴレダルの3人を70年代生まれの次世代ジャンルの担い手3人衆と勝手に思っている人間ですから。

1と2にインスパイアされリスペクトしてるらしいと何かで読んで、そりゃそやわな1と2しかえーのないし、特に2は傑作やったもん。とアルバレスの確かな判断を心強く思うのであった。

 

しかし、リスペクトはけっこうなんですがインスパイアされすぎやろ、ていうかまんま1と2のエッセンスの継ぎ接ぎやないかい。いちいち書くのめんどくさいので割愛しますけどね。エッセンスは1個か2個にしなはれ。ってことです。2の幼い女の子に対する母性的庇護本能がヒューマノイドへのそれに摺り替えられる。ここが一番失望した。いっそ無双化したヒューマノイドが無敵のターミネーター化してバッタバッタとエイリアン八つ裂きにしまくり一大カタストロフみたいなのが突き抜ける手だてだったんやないやろか。と思いました。まあ、あくまで個人的な趣味ですけど。

 

「1」と「2」へのリスペクトが高じてエッセンスの継ぎ接ぎになる。どっかで見知ったプロット&シークェンスの連打は作品をお行儀良く縮こまらせる。新種登場も「女王」ほどのインパクトなく突き抜ける術は弟ヒューマノイドの覚醒くらいの筈が覚醒せんのね。

 

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