男の痰壺

映画の感想中心です

網走番外地

★★★ 2016年12月10日 新世界東映

同時期に並行して作られていた任侠路線からすれば随分甘い作劇でいいかげんなものだ。
が、であるからこそ自由な空気が溢れている。
篇中、健さんが邦衛の垂れ目をからかう件があるが、たぶんアドリブだろう。
そんな空気は浴場での抗議が演芸大会と化するシーンで結実しているように見える。
 
松竹映画かと思えるくらいに親への思慕が前面に出る。
可愛げがあって悪くない。
 
随分甘い作劇でいいかげんなものだが、であるからこその自由な空気の横溢。健さんが邦衛の垂れ目を揶揄う件は多分アドリブ。そんな空気は浴場での抗議が演芸大会と化するシーンで結実してる。松竹映画かと思える位に親への思慕が前面に出るのも一興。(cinemascape)