男の痰壺

映画の感想中心です

ひまわり

★★★★ 1976年5月30日(日)  阪急文化
           1976年8月3日(火)  SABホール

序盤の笑劇的導入が温いなりに効き悲劇への転調を際立たせる。絶望の中から見出した微かな希望を胸に1人行く異国。沈む気持ちに突き刺さる広大な向日葵畑と煽情的音楽は大向うを唸らせるこれでもか感だ。再会シーンの間の演出こそデ・シーカ最後の輝き。 (cinemascape)