男の痰壺

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メッセージ

★★★★ 2017年5月21日(日)  MOVIXあまがさき4
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前作「ボーダーライン」もそうだったが物語構築の破綻を強固なシークェンスのアイデアで凌いでる感がある。
本来なら、中盤で中国軍の描写が内部に一切迫らずにいるのに、終盤でひっくり返すのは禁じ手に近い筈なのだ。
でも、なんだか騙されるのは、あの式典の描写のコクだ。
勢いで納得させられて一応了承するのだ。
 
否応なくスピリチュアルな展開がマリックを想起させるが、加えて光がルベツキより尚アルメンドロス的なのが感動的だ。
モンタナの山間部に浮遊する「殻」の画。
この映画はこの画に得点の相当部分を負っている。
これだけでご飯3杯はいけそうです。
 
蛸宇宙人のゲンナリ感を墨絵の文字のオリジナリティが補完したことも追記しとこう。
 
モンタナ山間部に浮遊する「殻」の画とアルメンドロス的採光を筆頭に物語構築の破綻を強固なシークェンス造形で凌ぐ。中国軍に係る禁じ手ギリの展開も式典描写のコクで納得させられ一応了承するのだ。蛸宇宙人のゲンナリ感も文字のオリジナリティが補完した。(cinemascape)