男の痰壺

映画の感想中心です

2019-07-29から1日間の記事一覧

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日

★★★★ 2013年12月21日(土) 新世界国際劇場 猛獣と共棲するリアリズムが細緻であるから浮世離れた海洋描写が白々しくならない。デジタルに於けるCG使いの究極形とも言える解像度と完成度であり、過剰であることの楽しさに満ちている(飛魚・海豚・海月・ミ…

誓いの休暇

★★★★ 1981年8月5日(水) SABホール 死と日常に直面せざるを得ない戦時の刹那な煌めき。妻を想う兵士達も恋人を想う少女も少年と邂逅し過ぎ去っていくだろう。そして、少年も過ぎ去り、母の想いは永遠に閉ざされるのだ。決して声高に何かを叫ばない清涼感漂…

アルキメデスの大戦

★★★★ 2019年7月28日(日) MOVIXあまがさき9 全然見る気もなかった映画なのだが良かった。 めったにないのだが、女房が「天気の子」みたいとか言い出して、すでに見てるとはとてもじゃないが言い出せず、やむなく出かけたのだが、「君の名は」もまった…

もらとりあむタマ子

★★★★ 2013年12月14日(土) テアトル梅田1 丁寧な仕事だし山下の印も過不足無く織り込まれた或る意味全うされた作品だが、だから何なのと言いたくもなる。プロモ的素材ということで『四月物語』を思い出したが、タマ子を松たか子のように愛でる訳にはいかな…

野菊の墓

★★★ 1981年8月12日(水) トーエイ伊丹 聖子の溌剌と紙一重の精一杯さが木訥とも感じられ、桑原の下手っぴさも田舎少年の純朴さを醸し出す。ど素人の2人のテンションを一応見れるものにした澤井の端正な演出をこそ評価するべきだろう。格調に欠けるのも仕方な…

天気の子

★★★★ 2019年7月24日(水) TOHOシネマズ梅田1 けっきょく家出はなんやったんやとか 銃を拾ったにしては扱い軽いーとか 中空に浮かぶ水の塊って何とか まあ、ネタふっただけみたいな感がないでもないのだが、そこはお得意の日常の細緻な切り取りが相変わ…