男の痰壺

映画の感想中心です

2021-02-11から1日間の記事一覧

マチェーテ

★★★ 2010年11月20日(土) 梅田ブルク7シアター1 『キル・ビル』の裏返しで始まった物語は、導入はゴアな描写も冴えて絶好調であるのだが中盤以降は『デスペラード』的に急速に停滞していく。越境ネタを描くにロドリゲスは「こっち側」に居るべきじゃない…

晴れ、ときどき殺人

★★★ 1984年9月16日(日) トビタ東映 1軒の屋敷で繰り広げられる密室劇を、とにかく1画面内に多くの登場人物をギュウ詰めにひしめかせて見応えはある。しかし、角川第三の新人渡辺典子が非個性的で重く弾けない。ただ、その弾けなさが嫌いじゃない。(cinemas…

ばかもの

★★★ 2010年12月25日(土) シネリーブル梅田2 SEXやアルコールや宗教などへの多くの依存に言及されるが、それは物語の骨子として捉えられず編年体の再生説話の背景でしかない。そこが物足りぬし散漫でもある。とは言えラストは泣かされた。内田は力演だ…

クラッシュ

★★★★ 2021年2月7日(水) シネマート心斎橋2 ここまで世界と孤絶して変態に耽溺されると参りましたとしか言えない。 クローネンバーグが「戦慄の絆」以後に舵を切った内向する純文学的変態シリーズの到達点なんだろう。全部見てるわけじゃないんですけど。 …