男の痰壺

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悦楽

★★★ 2022年7月28日(木) シネヌーヴォ

大島渚のフィルモグラフィでマイルストーンとなった作品を敢えて3作挙げるなら「日本の夜と霧」「絞死刑」「愛のコリーダ」なんじゃないかと思う。それは、彼の創作の志向が政治から性へと向かいながら各局面に於いて高度な表現の凝固に至ったのがこの3作だと思うから。

本作は、「日本の夜と霧」から「絞死刑」に至る模索期の中で性への志向が顕現した作品で、このテーマは翌年の「白昼の通り魔」で政治性をミクスチャされて更なる展開を遂げる。

 

要は女をコマしまくる野郎の話であります。しかし、コマしまくる心因が性への飽くなき欲求というより叶わなかった純愛の裏返しなのが結局は単なるイジケ野郎でしかなく俗文学の言い訳めいている。

それでも退屈しなかったのは、この時期の日本映画がもつある種の異端性か。アングルの選択とか異様で新鮮。

 

女をコマしまくる男の話だが、その心因が性への飽くなき欲求というより叶わなかった純愛の裏返しで結局はイジケ野郎でしかなく俗文学の言い訳めいている。それでも退屈しなかったのは、この時期の日本映画がもつある種の異端性。アングル選択とか異様で新鮮。(cinemascape)

 

 

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