★★ 2017年9月23日(土) プラネットスタジオプラス1
ゴダールの処女作である短篇ドキュメンタリーであるが、その歴史的価値のみで何ら見どころは無い。
見たところに相当な大規模ダム工事であり、映像のスペキュタリティを追及するに過不足ない題材だと思うのに、チマチマと小屋内でのコンクリ練り機械なぞを執着して撮ってみたりする。
ゴダールがそういった見世物的ハッタリに関心がないのがわかります。
こういう建機等にフェチズム的偏愛を見せたフェリーニの「ローマ」とか、ちょっと対比的に思い浮かんだりした。
見たところ相当大規模なダム工事で映像のスペキュタリティを追及するに過不足ないのにチマチマ小屋内のコンクリ練り機械なぞに執着することでゴダールが見世物的ハッタリに無関心なのはわかる。こういう建機フェチなフェリーニの対極であることも。(cinemascape)