男の痰壺

映画の感想中心です

2020-11-29から1日間の記事一覧

ゴーストライター

★★★★ 2011年10月8日(土) シネリーブル梅田2 前半の元英首相が逗留する米国東岸の別邸での展開が図抜けていて、複数の人物の出入りと窓で隔絶された屋内外の舞台設定の錯綜を操るポランスキーの技は世界遺産級。だが中盤以降は展開に演出がやや従属か。不…

みゆき

★★★★ 1983年9月23日(金) 伊丹グリーン劇場 可愛い女の子と仕方なく同居し煮え切らない甲斐性なしでも何故か女の子にモテモテという露骨すぎる夢物語をお仕着せ企画であろうが何とかしようとしたとき希に映画は歪な輝きを獲得する。映画史的(?)に相米のデ…

ミクロの決死圏

★★★ 2011年10月22日(土) TOHOシネマズ梅田10 ハリウッドメソッドの残滓はあるが、にしても驚きの即物感である。情緒や説明は廃して切り込む快感こそが先鞭であった。そして、省略の妙が最高に活かされるラスト5分の畳み掛け。美術的な鮮度落ちはや…

映画年間概観 2005

2005年を映画で回顧する 運命論とか占いの類とかは信じたくもないが、一種のバイオリズムというのは間違いなくあると思う。上がり続ける株価は有り得なく、増え続ける人口も有り得ないわけで、どこかで下降局面に移行する。問題は下降局面を終結させる努…