男の痰壺

映画の感想中心です

2020-12-10から1日間の記事一覧

一枚のハガキ

★★★★ 2011年8月27日(土) テアトル梅田1 ツンデレ大竹の硬く閉じた心の融解の過程は少々強引な感が無くもないのだが、豊川との2人芝居の濃厚は有無を言わせぬ快楽がある。怒りや哀しみを呑んで腹にためる新藤演出の定型詩的な簡潔と枯淡の心地よさ。ラス…

ネイバーズ

★★ 1983年6月21日(火) 伊丹ローズ劇場 ブラックコメディから不条理劇そして破壊のカタルシスを伴うアナーキズムへとエスカレートする魅力的なアイデアだがアヴィルドセン演出はただ筋を準えるだけで凡庸の極み。才気の欠片もなく台無しである。モーリアティ…

チョン・ウチ 時空道士

★★★ 2011年9月17日(土) 高槻セレクトシネマ1 突き抜けてなければあかんと言うつもりもないが、エッジの欠片も立っていない。丸まった鉛筆ばかりの筆箱のまったり感。恥ずかしい描写もないが、心の奥底も突いてこない。せめて、30分短ければとも思うし、…

映画年間概観 2010

映画2010 今年、映画館で観た映画が119本。しかし、転勤を機に状況は変わった。1~6月が78本、7~12月が41本であり、来年度の100本超えはまず不可能であろう。俺の黄金時代は終焉した。次の黄金時代の到来は周期説から言うとアラウンド還…