男の痰壺

映画の感想中心です

アベ叩きの安楽

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2年ほど前に入院したときにあんまり暇で登録してみたTwitterを片っ端から検索して主に映画関係中心でフォローしまくったのだが、余りの左派寄りの思想偏重に驚いた覚えがある。

俺が愛して止まない映画ってもののバックボーンの偏りに気づいた俺は憂鬱だった。

もちろん、共産党員である今井正山本薩夫の映画は、その思想的信条と関係なく映画として俺を揺さぶり続けたし、そんなこと2次的なもんだと思うのだが。

 

今回、見なけりゃいいのに、そういう人たちに好んでリツイートされた内田樹のインタビューを斜め読みして、コロナ対応に関してのアベ&現政権全否定は一理あるかと思いつつ、がしかし、以後の世界で現出する中間層の消失を避けるための保護政策を謳うヤトー支持を明確に打ち出したのを知ってドン引きしてしまった。

映画の造詣も深く嫌いなセンセーではないんだけど、やっぱここはテツガクの人はすっこんどれと思う。

 

中間層を保護政策的に救済しても泥沼に落ち込むだけです。それは失敗した共産主義の頑張っても頑張らんでも一緒やんの帰結と同義だ。

戦後の日本を牽引したのは大多数の中間層ではなく、ほんの一握りの上辺の企業であり創業者たちだ。その数パーセントの人たちの牽引が8割9割の国民を潤した。

今、富の偏在とか格差とかに言い換えられて問題化している根源は集中した富が実体経済に再還流するシステムが動脈硬化してる点だ。「規制」と「停滞」ってのがその元凶です。

保護主義的な政策しか謡えないヤトーが主導する世界なんて俺には破綻の地獄しか見えてこない。

 

アベ叩きを好んでする人たちに決定的に欠けているのはリアリズムだ。

閉じたファンタジーの世界で反体制である自分に酔ってるだけ。

俺は、アベ支持であったことなんて一度もないし、アベノミクスは数年前に賭けに失敗したのになにしがみ付いとんねんと思ってる。

しかし、今回のコロナ禍の最中、そんなにアベ叩いてどないすんねんと思うのだ。

数か月前までは、大した実績は残せなかったが、史上最長の在任を唯一のレガシーとして五輪を花道に退任を考えていただろう男が、あらためて今更リーダーとしての能力が否応なく問われる状況になってしまった。降りかかる難事の続出にゆっくり熟考する間もなくトンチンカンもやっちまう。夜寝ようとしても背負い込まされた責任の重大さに胃が切り苛まれる。何やっても非難する奴いるのはわかっちゃいるけど、オトモダチまでなんだか遠くに感じる。

 

そんな挙句にアベは又もや腹が痛くなって総理を辞さざるを得なくなる。

そうなったら、この歴史的な難事に対応できそうなリーダーはいるんでしょうか。

今は世の中挙げて彼を勇気づけて頑張ってもらわなければならないはずだ。

この事態を見事に収束してもらって花道としてもらえばいい。

今は、そう考えるべき局面のはずだ。