男の痰壺

映画の感想中心です

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

蜘蛛女

★★★ 1994年9月3日(土) ホクテンザ1 ハードボイルドの意匠を完璧に纏った世界にファムファタールも真っ青な怪物女を降臨させた傑作脚本。オリンもオールドマンも最善の配役。なのに惜しいまでの薄味感。メダック演出が手堅くそつがないだけで狂気な狂熱に欠…

突入せよ! 「あさま山荘」事件

★★★★ 2001年5月14 日(火)~15日(水) ホクテンザ1 まだまだ反体制を自称する輩が跋扈するこの業界で体制側(警察)から事件を描いた映画を撮るのは勇気が要ったと思うが何も考えてなかっただけかもしれない。絶頂期の市川崑や最近の森田みたくあざとさを感じ…

愛の拘束

★★★ 1994年8月28日(日) 新世界国際劇場 何だかようわからん展開がずるずる続いていってる間に一応は納得させられるという一風変わった味。男と女の曰く言い難いダレた関係は第3者には付け入る隙はないというなら徹底すればよかったのにと思わせる。ラストの…

ダーレン・アロノフスキー Darren Aronofsky

生年:1969/02/12 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ジュリー・ロペス=クルヴァル Julie Lopes-Curval

生年:/// kenironkun.hatenablog.com

井上和男 Kazuo Inoue

生年:1924/12/27没年:2011/06/26 kenironkun.hatenablog.com

こころ

★★★ 2001年5月15日(水) 高槻松竹 脚色でギリギリかわしているが国民文学の名作も行間の奥行きを取っ払い映像と言う直截な手段で再構築されると単なる三角関係の痴情劇になる。とは言っても雨の泥濘道の擦れ違いのモンタージュは若手作家が挙って模倣しそうな…

ペリカン文書

★★★ 1994年9月4日(日) 新世国際劇場 蛇の穴に手を突っ込んだ的な剣呑からは遠いし、手堅くはあるが最早意外性も皆無。しかし、キャリア序盤の美味しいさかりのトップスター2人を配した勢いはパクラを『推定無罪』の沈滞から辛うじて救う。踏み込んだ2人の…

活きる

★★★ 2002年5月18日(土) 梅田ガーデンシネマ2 今までも散々作られてきた「激動の歴史に翻弄される家族の大河ロマン」の枠組みを1歩も出ない。次々と語り口のスタイルを変えていく映像形式主義者チャン・イーモウらしからぬ平板さ。とは言っても正直、子供絡…

セリーヌ・シアマ Celine Sciamma

生年:1978/11/12 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

グザヴィエ・ボーヴォワ Xavier Beauvois

生年:1967/03/20 kenironkun.hatenablog.com

塙幸成 Yukinari Hanawa

生年:1965// kenironkun.hatenablog.com

イントロダクション

★★★ 2022年6月27日(月) テアトル梅田2 冒頭、おっさんが鍼灸院の事務所の中で必死で祈っている。「どうか助けて下さい。私の財産の半分差し出しますから」とか、半分かよと思ったりするのだが、一体何を祈っていたのかその後描かれるわけでもない。 若い…

バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト

★★★ 1994年9月3日(土) ホクテンザ1 カイテル全身全霊の曝け出し演技による審美的映像主義と対極のド腐れ男の丸投げ生態。わかっちゃいるけどやめられない。この際成るようにしか成らない。そういった達観の果てに結局は救済を求めてどつぼ日常でもがく遣り…

オルフェ

★★★ 2002年5月20日(月) シネリーブル梅田2 愛の物語の筈なのに、それは結局方便に過ぎないので、そっち方面のエモーションは無い。コクトーの興味は生き彫刻みたいなジャン・マレーとカメラ遊びにしかなかったのだろう。そして、そうであったからこそ面白い…

殺人核弾頭 キングコブラ

★ 1994年8月28日(日) 新世界国際劇場 300%どうでもいいような話であり、それはそれで構わんのだが、肝心のアクションが絶対零度に限りなく接近しようかというショボさであり、尚且つ畏れ多くもジョン・ウーの『ハード・ターゲット』を意識した類似品とい…

クレーベル・メンドンサ・フィーリョ Kleber Mendonca Filho

生年:1968/11/03 kenironkun.hatenablog.com

新城毅彦 Takehiko Shinjo

生年:1962// kenironkun.hatenablog.com

セルジオ・ガローネ Sergio Garrone

生年:1925/04/15 kenironkun.hatenablog.com

パニック・ルーム

★★★★ 2002年5月27日(月) 梅田ピカデリー3 『北北西』的タイトルも『フレンジー』的長廻しも今風なヒッチ風味で嬉しく、ウィティカーの男気に50年代アメリカンノワールの匂いを嗅ぐ。「パニックルーム」という如何にもな設定は後方に追われオーソドックス…

酒とバラの日々

★★★★ 1994年9月7日(水) シネマアルゴ梅田 ジャンル映画としての前フリに過ぎぬ前半3分の1が矢張り甘い。しかし、後半急速に締まる。付かず離れず墜ちていく2人。だが、サイコパスな展開を避け死での決別もない予想外な終結と余韻。オーバーアクトのレモン…

カラー・オブ・ライフ

★★★ 2001年5月22日(水) テアトル梅田2 クドいまでに繰り返されるギャグ(特にゾンビファミリー)や役者が台本を凌駕してる(特にミッドナイトクッキング)点に於いて「吉本新喜劇」的な逸脱の魂を感じた。完璧に趣味だと言っていいのだが、であればこそ映画…

アレハンドロ・アメナーバル Alejandro Amenabar

生年:1972/03/31 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

平川雄一朗 Yuichiro Hirakawa

生年:1972/01/23 kenironkun.hatenablog.com

フォン・シャオニン Xiaoning Feng 

生年:1954/11/ kenironkun.hatenablog.com

トゥルーライズ

★★★ 1994年9月17日(土) 北野劇場 作品が持って産まれた本来の間尺に凄まじい贅肉を付与し屋上屋を架し何時しかそれも又ひとつの味わいかと思うわけもないのだが、シュワとカーティスのカップルの憎みきれない田舎臭さが好ましくもある。でも、やっぱくだらん…

アリ

★★ 2002年5月29日(水) 梅田ピカデリー1 「マルコムX」と「徴兵拒否」と「フォアマン戦」をトピックスとして並べただけで批評精神どころかリスペクトの念さえ感じられない。アリの対マスコミパフォーマンスと真摯な実生活とのギャップを埋める創造もなされ…

瞳が忘れない ブリンク

★★★ 1994年9月4日(日) 新世界国際劇場 ワンアイデアの中級サスペンスも手堅い職人監督にスピノッティ級の撮影を掛け合わせると上出来のサスペンスになる。ストウは人形みたく趣味でないが幻視するキャラとして表情の硬さが寄与し哀切さを醸し出す。他の地味…

佐藤快磨 Takuma Satoh

生年:1989/06/11 kenironkun.hatenablog.com

コリン・ストラウス Colin Strause

生年:1976/11/08 kenironkun.hatenablog.com