映画1998
★★★★ 1999年1月23日(土) テアトル梅田2 父子の邂逅の物語が枝葉の部分が立ってラストに至り父と女達との物語にすり替わってしまう構造が不均衡とも思えぬほどに役者たちの充実度が目を見張る。委ねる境地に至った相米の懐で形成された山崎と富司・藤村のト…
★★★ 1998年11月14日(土) ホクテンザ2 先生の執念はパラノイア一歩手前であるように見え、にしてはブラックな諧謔が決定的に不足してる。いずれにせよ今村の演出がこうも淡泊になっちまっては皆為す術もない感じで柄本は神妙なだけで麻生もエロスに実が無い…
★★★★ 1999年4月17日(土) 天六ユウラク座 どういう映画なのか最後まで全く馬脚を現さない、常軌を逸した者たちが考えた脚本。それに嬉々として参画するブランドやサザーランドが身をもって示す米映画の間口の広さ。演出面でも対象を捉える空間的な距離感の把…
★★ 1999年5月1日(土) ワーナーマイカルシネマズ東岸和田7 20年間も隠遁していたせいでマリックの頭は未だ70年代的ラブ&ピースな視野狭窄に陥っていたらしい。出てくるキャラクターは善も悪も現在から咀嚼され直さずに丸投げなものだから全くのステレオ…
★★★★ 1999年5月22日(土) ワーナーマイカルシネマズ東岸和田8 ジーン・ハックマンが最早伝説の領域に突入したとさえ思わせる初出シーン。そのトニー・スコットのリスペクトに共感を覚え演出も絶妙だった。コマ落としとハイスピード多用の一見安易なCM的手…
★★★ 1999年8月7日(土) 祇園会館 命を張った芸で時代を築いたジャッキーがポッと出の喋くり男如きに何故に敢えて喰われる必要があるのだろう。それ程ハリウッドが大事であろうか。しかもピークを過ぎた落日の哀しさが相まって時代の認知が10年遅すぎた寂寥…
★★ 1999年8月29日(日) ホクテンザ1 人類バイ菌説が斬新な趣向に連結しない。基本設定が『リバイアサン』と同じで、それ自体が過去作から頂きまくって継ぎ接ぎしたような代物だった。そう次々と新趣向が涌いてくるものでもないにせよ2重のパクリ連鎖は臆面…
★★★ 2000年4月15日(土) ホクテンザ2 イケメンでマルチ才人文豪な少女コミック趣味は良しとしても、滑らかに過不足なく出来過ぎ。男装麗人の宝塚調メルヘンチック世界は如何わしさを廃され何ものにも踏み込まず表層で上滑る。唯一グウィネスの通り一遍でない…
★★★ 2000年4月24日(月) ユナイテッドシネマ岸和田2 NYに戒厳令という圧倒的に魅力的なモチーフがポリティカル・フィクションとして突き詰められることなく竜頭蛇尾に正義のヒーロー&ヒロインの対テロリストアクションに堕していく。鋭さも過激さも全く不…
★★★ 2000年5月13日(土) テアトル梅田1 傍系人物の特殊な設定ばかりに目が行き肝心の息子を喪失した母の自己再生の物語から瞬く間にズレていく展開。違和感を覚えるし当然感銘も無い。博覧会のように並べられた性志向が本来の人間としてのドラマトゥルギーに…
★★★ 2000年6月10日(土) 天六ユウラク座 クーンツ原作中で上位のものだと思っていたが、映像化されてみると、前半は、まるでキングの「霧」みたい。しかも、それなりにきっちり映像化されればされる程、構造の陳腐さが露呈されてしまう。物語に帳尻をつけよう…
★★★★ 2000年9月30日(土) パラダイスシネマ1 解っててもどうしようもない遺伝子の業が救われない壊れゆく男を描いてシュレイダー自家籠中の世界。歯車の歪みは連鎖して全てをぶち壊す。ノルティが壊れても毎度のことなんだがコバーンの共感を完全排除した演…
★★★★ 2001年4月26日(木) 動物園前シネフェスタ2 一方的な愛や思い入れは疎ましい。他人同士であれば断ち切ることが可能であっても血肉を分けた兄弟となれば簡単ではない。しかし、兄の気持ちもわかる。こういう弟がいたら腹も立つだろう。イタリアンな濃い…
★★★ 2001年8月15日(水) トビタシネマ 遠くから響いてくる足音に胸が騒ぎ、ビルの谷間を行く時の尻尾が又素晴らしい。圧倒的なるものの表現に於いて図抜けている。だが、『インデペンデンス・デイ』丸出しの都市崩壊の繰り返しは許せるとしても、中盤の明らか…
★★★★ 2001年10月20日(土) 梅田ガーデンシネマ2 主人公の上京・入学と女優であり私人である松たか子の巣立ちがパラレルにシンクロする内輪受け企画だが華やぎでなく疎外感・孤独感のようなものを主旋律にしてる点が内省的で浮つきを相殺する。雨が効果的に使…
★★ 2002年9月12日(木)~13日(金) トビタシネマ 夜な夜な人が寝てる間に悪事を働くってのが黴臭い童話めいて幼児的。『ブレード・ランナー』で行きついた筈のSFへのハードボイルド導入と浅薄な自分捜しの物語にうんざりする既出ファクターの脳内構築仕様の…
★★★ 2002年9月23日(日) トビタシネマ 敵味方がぐっちゃぐちゃになっていく展開と徐々に水没していく町並の迫り来る危機感とが相乗効果を醸し出して良い。しかし、水中から突き出す電柱や回転看板の突端等の絵として妙味がありそうな風景が夜間シーンばかりの…
★★★★★ 2003年10月2日(木) OS劇場CAP 一見充足した人生に見えても人は皆本質的には孤独に苛まれ続ける。5人の男女の変幻自在な組み合わせの妙が産み出す全く予測のつかない正真正銘のドラマの醍醐味。均等に描かれた5人から抽出された1人がラストの落…
★★★★★ 2021年9月20日(月) シネヌーヴォ ✳︎今回の上映「作家主義ホン・サンス」では「カンウォンドのチカラ」のタイトルで上映されましたが、ここではオリジナルと思われるタイトルを採りました。 原題はチカラの方らしいので、なんやろパワースポット的な…
★★★★ 2010年5月8日(土) トビタ東映 似非『黄色いハンカチ』めいたロードムービーの最果てに、いきなり来る突き放しに判定は躊躇させられる。その非情な帰結に意味は見出せないが、北野的或いは黒沢的語り口に絵画的構図を導入する柴主のセンスが微妙な味わ…
★★★ 2013年9月28日(土) トビタシネマ けっこう性欲に悶々とするあたり、「ソルジャー」として未熟なのではと思ったりするが、作り手はそこは適当に流してる。明らかに『T2』以降の寄せ集めの傍流作であり、多くの類似品と差異は無いが、カート・ラッセル…