★★★ 2019年10月18日(金) 梅田ブルク7シアター11
始まってから30分ほどは、このシリーズも遂に、ある種の頂に到達したんやなあという感慨をもって見ていた。
物語は、渦中から始まりノンストップであります。そして、出ました!100人斬りってなわけでして、まあ100人はオーバーにしても相当な数の野郎をブチ殺しまくります。あっ、斬りじゃなくて撃ちでした。
前2作までは、数発ボディに撃ち込んで、止めに1発脳天でしとめてたんですが、今回はご丁寧に脳天にも数発、1人しとめるのに何発弾使っとんねんの世界なのですが、それでも、より入念にしとめることはいいことやと納得しました。
ナイフでの戦いでは、相手の脳天に突き立てたナイフをガンガン叩いて脳天に差し込みます。そりゃそやろ頭蓋骨は硬いんやから、そうでもしないと刺さらんわな。
もう非情なまでの殺しのリアリズムで、もみ合った敵には目ん玉んところを刺します。頭蓋骨の中で唯一穴が開いてるのが眼窩ですから、残酷なんて言ってられません。
やることなすほと一種突き抜けていて、こりゃあすげーって思ってました。
でも、それから1時間半、ずーっと100人斬りばっかりで、そうなってくるとやっぱ当初のインパクトも薄れ飽きてしまうのであった。
考えてみりゃあ、チャプター2でも同じような感想を持ったこと思い出しました。
いまさらですが。
中盤で、ハル・ベリーとの共闘100人斬りがあるのだが、ここでハリーが切れる切欠が愛犬をぶち殺されたこと。って、この作者、芸がないって文字は彼の辞書にはないんでしょうな。それか、よっぽどの愛犬家?
まあ、しかし、ハル・ベリー。何歳になったのかしらんが体の切れがいいのには驚いた。
序盤30分の飽かないワンパターンに諦念を超え畏敬の念すら覚えかけたが、やっぱ飽きます。脳天とどめの一撃は2~3発となり1人当たり5~6発ぶち込む銃弾インフレーションの嵐が吹き荒ぶ。盟友ハリーとのお犬さま大事の連帯は聳え立つ阿保の壁だ。(cinemascape)