男の痰壺

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おもひでのしずく (2011年8月13日 (土))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。

 

過渡期の暗黒史観

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米国債が格下げされて株や為替が乱高下しているが、こんなもんは序章に過ぎないだろう。
遥かローマ帝国の時代から直近では大英帝国アメリカ帝国へと委譲された覇権主義の流れが、歴史の必然として幕を閉じようとしている。

ほっといても破綻するであろう日本の財政の来るべき日を、60兆の米国債保有残高がトリガーとなって早めるかもしれない。
スパイラルな負の連鎖は1200兆の政府債務を一瞬にして倍増させ、1400兆と言われる個人金融資産は凍結され、償却されて消失する。
そのとき、穏健的なIMFなどの統制は期待できない。米国はもう頼りになる庇護国ではないからだ。
変わりに、すべてを失った日本に乗り込んでくるのは中国やロシアかもしれない。

数百年に及ぶ貨幣経済は緩やかな信用創造を背景に世界を拡大させてきたが、過度の信用創造は行き過ぎて破綻する。
米国の凋落は単なる前兆にすぎない。

そういった歴史的な過渡期に日本の政治家がやってることは余りにバカバカしい。