男の痰壺

映画の感想中心です

バーニング大阪ステーションシティシネマ 小火(ボヤ)っすけど

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かれこれ3週間ほど映画を見に行っていない。日々ほんまに疲れ切ってしまって、休みになっても外に出て行く気力が起きない。その間、いろんな映画が上映を終えていってしまった。なかでも大阪では去年から3度目となるアケルマンの特集上映には今度こそは1本でもの思いがあったのに終わってしまった。ホークス「暗黒街の顔役」も見れなかった。

 

そんななか迎えた昨日。満を持して大阪ステーションシティシネマに行きアロノフスキー「ザ・ホエール」を見る。ところが上映開始から30分ほどして突然画面が真っ暗になり映写が中断してしまった。おいおいシネコンのデジタル上映でなんでやねんと思って上映再開を待ってたら、灯りがついて係員が来て火災発生で上映中止だと。ウソやろー!ロビーに出るとわずかに煙が充満し消防士がウロウロ。だけど燃えてへんやん、そんな程度で上映やめるな、今すぐ客戻して再開しろー、「ザ・ホエール」30分見ただけですけど良かったんです。

 

その後、鑑賞を中断された客たちは駅ビル11階のシネコンから5階の時空の広場に移動させられ待たされること1時間。何やっとんじゃーもたもたせんと早よ金返さんかーアホンダラの怨嗟が飽和点に達する頃、後日チケット提示で返金+招待券1枚で帰されたのである。1時間はかかりすぎの不満はともかく、逃した「鯨」はデカかったの忸怩たる思いが俺を苛むのであった。

消防車の隊列を横目で見ながら街中へよろめきつつ出て行った俺は、八甲田山で雪中退路を絶たれた北大路欣也よろしく雨天を仰いで呻いたのだ。

「ああ、天はオイラを見放しやがった」