男の痰壺

映画の感想中心です

鍬と星

★★ 2024年9月21日(土) プラネットプラス1

ジョン・フォードの39年の未公開作。有名どころでは「男の敵」と「駅馬車」の間の何本かの1つです。アイルランド独立闘争勃興期の話で、フォードがどのようにしたかったのか知りませんが、制作会社の圧力で改編されたらしい。

 

闘争に参加しようとする夫をバーバラ・スタンウィックの妻がひたすら止めようとする話がメインだから、なんかしんどい。まあ、ある意味現代的なのかもしれませんが。戦闘の場に行き、撃たれた仲間を助けようとする夫に、そんなんほっといて私と逃げましょ」とか、無理っしょって話です。

 

戦闘のどさくさに紛れて商店から略奪しまくる市民を、ユーモラスなフォードタッチで描いているのも、いくら時代が違うとは言えどうなん?と思いますな。 

イングランド軍に追われた夫がアパートの連中に匿われる件が一番の佳境と思われるが、サスペンスの醸成も今一と思われました。

 

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