★★ 2025年11月22日(土) 新世界国際劇場

下手に時制を錯綜させて惑乱しか招かない。つまらんことしてと思った。
「エクソシスト」がベースになってるような話で、娘に取り憑いた悪魔を父親と神父が何とかしようとするのだが、父親は悪魔憑きを理解しようとしないのが見る者を没入させない。娘は神父の除霊によって殺されたと思っているのだけど、それが断片的にしか描かれないので話のベースが弱く、死んでも死後硬直が起こらない娘からの攻撃もさしてない。ショッカー描写はほぼ皆無。そういうのが殊更好きなわけでもないけど。
【以下ネタバレです】
「エクソシスト」ではカラス神父の職能に対する意地と母への贖罪が悪魔を己に取り込んで死ぬという荒技に理を付していたけど、その役目を父親に負わせる今作では、何の感銘もない。だって父親やってはいかんことやったんだもん。