男の痰壺

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ジュラシック・ワールド 炎の王国

★★★ 2018年8月6日(月) 梅田ブルク7シアター2
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恐竜飽きた。
ってことで済ませてもいいのだが、それでも2~4作はそれなりに評価してきたのだ。
毎度、なにがしかの新機軸を導入してきたから。
しかし、今作は、どうにも、新種恐竜にせよ、米本土で展開するにせよ、ハンター部隊にせよ、かぶりまくりの感が拭えないっす。
まあ、卓袱台返しに近い新しい展開がドン詰りの終盤にあるのだが、あまりに付け足しめいてる。
 
【以下ネタばれ】
 
前半で、恐竜の島が壊滅してしまうのだが、展開が早すぎです。
一行が着いた途端に火山が噴火して溶岩と火山弾の雨あられであって、恐竜怖がってる間がありません。
で、米本土に舞台は移るが、1件の屋敷の内部で展開は終始する。
2作目の街中で暴れまくる展開が懐かしい。
 
問題の終盤であるが、
①少女がクローンであった。
 これは、とりあえずクローン技術は恐竜だけに施されて、他の世界は今と変わらないっていうシリーズの世界観を根底からぶっ壊すもんです。
②恐竜たちが米本土にばら撒かれる。
 博士がもっともらしく、これからは共生世界がやってくるとか何とかのたまうのだが、あとは野となれ山となれの境地としか思えません。
 
いや、これでシリーズ終わりってんなら構わないんですけどね。
この風呂敷どうやって畳みまんねん。
 
遺伝子操作の新種にせよ島から米本土への展開にせよハンター部隊の役割にせよ前4作のエッセンス混合だし徒に展開を急くあまり怖がってる間もない。島を閉じて屋敷に極小化される構成も考え物。挙句の果てに卓袱台返して大風呂敷広げる帰結は日焼けの茄子だ。(cinemascape)