男の痰壺

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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。

★★★ 2022年2月16日(水) 新世界国際劇場

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予告篇を見て、ちょっと見たいなとは思っていた。それは、霊能者の妻と研究者の夫のカップルであるウォーレン夫妻の絆みたいなもんが、これまで以上にフィーチャーされるんじゃないかという予感と、悪魔憑き状態で殺人を犯したら無罪かい、という裁判への興味があったからです。

で、その2つの期待は全く満たされませんでした。なんやねんということです。

そもそもに偉そうに言ってるが、このシリーズ、第1作しか見ておりません。それは、つまらんから以後を見なかったわけで、ヒットシリーズとして何作も作られてるのが不思議。

 

今回、変異が訪れる根拠が明らかになるのがつまらないと思います。「エクソシスト」のような得体の知れない防ぎようのない怪異譚とは違う。まあ、そういう意味では、ウォーレン夫妻の解決案件として、実にクリアな成功例となってるんでしょうけど。

 

変異の発現が竜頭蛇尾であり、であるならウォーレン夫妻の描写に一層踏み込みむか、裁判を精緻に描いてほしかった。そういうスピンオフ的なアプローチができそうな題材と思うから。憑依に誘導される断崖での瞬時の視線の交錯。こういうのをもっと見たかった。(cinemascape)

 

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