男の痰壺

映画の感想中心です

レジェンド&バタフライ

★★★ 2023年2月2日(日) 梅田ブルク7シアター2

今更のキムタク&はるか、今更の信長話。と今更感満載のマーケティング公約数で企画された臭ふんぷん。そんなもん露ほども見たいと思わないのだが、見た。

だいたい何やねん「レジェンド&バタフライ」ってタイトル、何のこっちゃと思ったが、今回調べたら信長の嫁はん濃姫の別名は帰蝶やったと思い出し、なるほど「信長と濃姫」ってことかいなとわかりました。

 

その通りの物語で、さほど脚光を浴びてこなかった濃姫を信長と同格に前面に出す。あんまり資料が残ってないはずの彼女だから概ね創作なんでしょう。そこに信長の桶狭間→本能寺に至る歴史トピックをからめて、2人の反目→融和→別離に至る夫婦の一大クロニクルになっている。そういう意味でズドンと骨は通っております。

 

まあ、信長は本能寺で最後を遂げるってことは動かせませんから、物語の帰結は見えている。映画としての驚きもない。仕方ないんでしようが。

秀吉を音尾琢真、家康を齋藤工が作り込んで演っているが客演程度でもったいない気も。しかし、これも本線を逸らさない為には仕方ない。そういう意味で筋を通す作り手に好感を持ちました。

 

くっさいタイトルだが見れば成程本質をついたもんだと思わされる。信長&帰蝶の戦乱の時代を背景にした反目→融和→別離の一大ロマンクロニクル。今の時代にこういうもん作る気概は買いたいが、如何せん題材もキャストも手垢感満載で枠をはみ出すものも皆無。(cinemascape)

 

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