男の痰壺

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喝采

★★★★  2026年1月19日(月) 大阪ステーションシティシネマ

HBO To Premiere Jessica Lange Movie 'The Great Lillian Hall'

舞台女優としての終活映画というより認知症の映画としての側面が立ってしまっており、ジェシカ・ラングが「桜の園」を演じるそれは申し訳程度でしかないのが引っかかる。認知で台詞が飛んでしまったのを遠隔イヤホンで家政婦のキャシー・ベイツがサポートして何とか演り通すのがクライマックスなのだが、そんな演技で見るものは感動するのだろうか。

 

ただ本作は認知症の初期症状をかなり正確に捉えていると思われる。主人公は医師からレビー小体型と診断されるが、俺の義父がそれであったので身につまされる思いで見た。小人が立っているとか大勢で向かってくるみたいな幻視があったようだが、本作ではマイルドに亡夫がチョイチョイ現れるとなっている。街中で突然、自分が何処にいて何処に行こうとしてたか判らなくなる。今の老人社会では最早普遍的にそういう人を日常で見かけるようになった。

 

ジェシカとキャシー・ベイツ、ピアーズ・ブロスナンの3人以外は知らない役者だったが、寧ろ知らない人が良かった。娘のリリー・レーブ、舞台監督のジェシー・ウィリアムズ、プロデューサーのシンディ・ハーゲン、医師のキース・アーサー・ボールデンなど。

 

身内がそうなるという時期は過ぎて、最早自分がそうなるということを心配しなくてはならない年齢になった。最近、あいつ何にも記事更新せんよーになったなーと思ったら、そん時は俺もそーなったと思ってください。

 

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