男の痰壺

映画の感想中心です

裁かれるは善人のみ

★★★★★ 2015年11月7日(土) テアトル梅田2
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 利権亡者の首長と斗う個人という王道的体裁が家庭の崩壊予兆という不穏なエッセンスを内包しつつ重厚な風景リアリズムを伴い圧倒的。だが、映画はそこからサディスティックに更なる連鎖へ突き進む。真冬の海に垣間見えるクジラが誘う地獄の深淵は神話の領域。(cinemascape)