男の痰壺

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最前線

★★★ 2019年10月20日(日) プラネットスタジオプラス1

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 低予算の小隊ものの戦争映画って山ほど作られてきたんやろうな。

とは思うが、第二次大戦を舞台としたものが主で、不思議とベトナム戦争や中東の戦争が舞台になるとあまりないように思う。

そうでもないか、「プラトーン」とか。

でも、低予算ってのがポイントで、そんな映画作っても、もはやニーズがない。

 

朝鮮戦争下で、敵地で孤立した小隊の話で、もう味方が助けにくる可能性は限りなくゼロで、とりあえず高地ってのを目指すが、そこに行ったからってどうなるって確証もないのだ。

そういった絶望感がのっけから横溢しており、そこに低予算の侘しさが加味されて限りなくしんどい。

唯一の救いは、隊長のロバート・ライアンが職責に対して真摯であって、間違っても、もうあかんわってところを見せない。

しかし、映画の終局で彼は言う。

定かには覚えてないが、俺もたいがいしんどかったやと。

まあ、かなりの意識朦朧下で見てたので、あんまり自信はないんですけど。

 

途中で、他部隊から来た2人が加わるが、その特異な設定が真ん中に座ることもない、がしかし、完全な脇でもないので、なーんか煮え切らない。

 

孤立無援のドン詰まり状況が侘しい低予算と同期して限りなくしんどいのだが、自我を抑えて敗走の指揮を執るロバート・ライアンの滋味が辛うじて映画を牽引する。しかし、得体の知れぬ2人の合流で混沌は弥増す。勇壮のかけらもないアメリカの混迷の端緒。(cinemascape)