男の痰壺

映画の感想中心です

映画 2021

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2021年という年は、後に振り返れば私的に色んな意味でのターニング・ポイントになった年ということになるんだろなと思う。4月に還暦を迎え給料が下がり、来年からは斜陽の業界苦がのしかかり更なる大幅ダウンとなる。泥舟が沈没するのが先か追い出されるのが先か乃至はさっさとトンズラこくかといった状況で来年から映画見てる場合じゃなくなる可能性大。

12月に「ドント・ルック・アップ」を見て、地球壊滅を直視しない人々が我が事のように感じられたのだが、みーんな一緒に死ぬならしゃーないが、事はまだそうではなく、やるしかないと明鏡止水の境地に至るのであった。

そんな中、生き急ぐかのように132本の映画を劇場で見た(20本前後の短篇含む)。

以下、新旧ごっちゃで★5と★4の作品を記すと。

 

日本映画★★★★★

いとみち

BLUE/ブルー

JUNK HEAD

街の上で

チコタン ぼくのおよめさん

偶然と想像

 

日本映画★★★★

すばらしき世界 あのこは貴族 COME&GO カム・アンド・ゴー すくってごらん 裏アカ 海辺の彼女たち 今年の恋 明日の食卓 茜色に焼かれる ザ・ファブル 殺さない殺し屋 花折り 鬼 虹に向かって キネマの神様 孤狼の血 LEVEL2 ドライブ・マイ・カー HOME FIGHT その日、カレーライスができるまで 子供はわかってあげない 空白 ONODA 一万夜を越えて 喜劇 “夫"売ります!! 聖地X 風花

 

外国映画★★★★★

Swallow スワロウ

ボストン物語

ビバリウム

ノマドランド

夏時間

クレールの膝

イン・ザ・ハイツ

真昼の決闘

カンウォンドの恋

オー!スジョン

太陽

DUNE/デューン 砂の惑星

ウェンディ&ルーシー

スウィート・シング

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス

ドント・ルック・アップ

 

外国映画★★★★

チャンシルさんは福が多いね グンダラ ライズ・オブ・ヒーロー スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち KCIA 南山の部長たち パリの調香師 どん底作家の人生に幸あれ! クラッシュ わたしの叔父さん 聖なる犯罪者 秘密への招待状 藁にもすがる獣たち ガンズ・アキンボ 春江水暖 マルタの鷹 ミナリ 水を抱く女 リオ・グランデの砦 アンドレイ・リュブリョフ グンダーマン 優しき裏切り者の歌 ファーザー 逃げた女 ライトハウス ゴジラVSコング 獅子座 1秒先の彼女 クワイエット・プレイス 破られた沈黙 17歳の瞳に映る世界 モード家の一夜 紹介、またはシャルロットとステーキ ザ・スイッチ ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結 センチュリアン アイダよ、何処へ? 不思議惑星キン・ザ・ザ ミークス・カットオフ エターナルズ G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ 悪なき殺人 ワン・プラス・ワン

 

日本映画は年の暮れまでずーっと今年は吉田恵輔の年ってことで総括しようと思っていた。ぬるい当てがい企画を撮っていたフィルモグラフィから突然「ヒメアノ〜ル」が出た時ブラフかと思ったがそっちが本質だった。「BLUE/ブルー」、「空白」はドス黒いマグマの奔流が清流で凝固したような力作で、現在日本映画を牽引する70年代生まれの監督群の最右翼に立ったと思わせる。(他の70年代生まれ監督として、白石和彌、熊切和嘉、呉美穂、冨永昌敬横浜聡子、入江裕、中村義洋、石川慶、西川美和市井昌秀、大森立嗣、新海誠、李相日、山下敦弘タナダユキ濱口竜介など)

しかし、暮れになってその監督群の中から新たに飛び出した濱口竜介に撃たれる。「ドライブ・マイ・カー」を先行して見ていたが、どうにも意図する思いの映画への定着が熟れ切ってない感があって「偶然と想像」のベルリン銀熊賞にも半信半疑なのであった。だが、予想外に到来したドラマの醍醐味というのに身を委ねる愉楽。才能というものを目の当たりににすることに悦びを感じた。

 

外国映画では「Swallow スワロウ」のあざとさスレスレの審美主義が後半瓦解していく様がドラマの必然と幸福に合致してベストを選ぶならこれだと思う一方で、「DUNE/デューン 砂の惑星」に感じた久しく味わってないスクリーンへののめり込みに素直に従うべきとの思い。舞い降りたフォースの導く言葉に従うことにした。(フォース関係ないけど)

 

旧作では、多くの特集上映をいっちょ噛みした。ロメールホン・サンス、ライカート、タルコフスキーソクーロフ、フォード、リム・カーワイ、相米などで、どれも時間と金があればもっと見たかった。だが、旧作の中から1本選ぶなら午前10時の映画祭で見た今更ながらの「真昼の決闘」です。侮れない映画だと改めて思いました。

 

2021年度ベスト作品は

「偶然と想像」

「DUNE/デューン 砂の惑星