男の痰壺

映画の感想中心です

過去日記2002

裏ベストテン
数えて見れば、今年、映画館で観た映画は168本であった。思い起こせば学生時代の暇な頃、映画館でバイトしながらのただ見も含めて200本いったことなかったのであるから、41歳の家庭持ちで給料取りが、この本数をこなすのは狂気の沙汰であった。
いい加減ムチャしまくったと思う。会社退けてから梅田でレイト観て終電で新世界(又は天六)行ってナイトの3本立て観て始発で戻って牛丼喰って会社行くなんてパターンを何度も繰り返した。
よく死ななかったと思う。
すべて「シネスケ」なるサイトの存在がそこまで私を駆り立てたのであった。
前回、2002年公開作のベストテンをやったので、旧作の劇場公開作ベストテンです。
【邦画】
ビリケン大阪物語 ③マル秘色情メス市場 ④まぶだち ⑤光の雨 ⑥VERSUS ヴァーサス ⑦修羅雪姫 ⑧RUSH! ⑨実録・三億円事件 時効成立 ⑩大阪極道戦争 しのいだれ
【洋画】
①サンタ・サングレ 聖なる血 ②ハード・トゥ・ダイ ③シュレック ④幸福 ⑤さすらいのカウボーイ ⑥スタン・ザ・フラッシャー ⑦ROCK YOU! ロック・ユー! ⑧浮き雲 ⑨河 ⑩パッション
2002年12月29日
無自覚
「~でよろしいでしょうか」と言わずに「~でよろしかったでしょうか」という言い方。
ファーストフードの店などで店員が客の注文を復唱する際など街中でよく耳にする。いつの頃から使われだしたのか定かではないが、違和感がある。
本来、お客様に対して現在進行形でお伺いをたてる言い回しなのに、過去形にすることによって婉曲に断定し責任回避する言い回しと感じるからなのだが、使ってる本人たちは無自覚らしいのが救われない。
何時間にもわたって1人の者を多数でいたぶりまくって殺す少年たちがあとを絶たない。その親たちも責任をとることに対し例外なく無自覚である。
卑怯で狡い人ばかりが多数を占めれば法規制論が台頭し社会の在りようは更なる無自覚者を増幅させるであろう。
いやな時代と思う。
2002年12月20日
インソムニア
12月も半分過ぎたが地獄の日々であった。強制的インソムニア(不眠)状態が連日続く。それもこれもバイトで雇った連中がすぐに逃げてしまうからなのだ。しかし、今週からは何とか少しは余裕ができそうな…筈であった。が、しかし、今朝出社すると、1人失踪していた。
嗚呼…何故に彼らは逃げて行くのであろうか。この年の瀬も迫った寒空の下、逃げ込む場所さえままならぬと言うのに
…なんて思うわけない。「ざけんじゃねえよ」の一言である。
もう今年はクリスマスも晦日も正月もへったくれもないであろう。
2002年12月16日
ベスト・テン
年の瀬も押し迫り残りの日々も少なくなって参りましたので2002年公開映画ベストテン。
〔邦画〕①OUT②たそがれ清兵衛助太刀屋助六仄暗い水の底からとらばいゆ⑥実録・安藤昇侠道伝 烈火⑦青い春⑧突入せよ! 「あさま山荘」事件⑨金融破滅ニッポン 桃源郷の人々⑩自殺サークル
〔洋画〕①マルホランド・ドライブ②ピアニスト③ゴスフォード・パーク④恋ごころ⑤チョコレート⑥ロード・トゥ・パーディション⑦インティマシー 親密⑧ヘドウィグ・アンド・アングリーインチスター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃ビューティフル・マインド 
(対象作品はキネ旬読者投票対象に準拠)
2002年12月29日
山本富士子
日経新聞に連載中の山本富士子私の履歴書」がちょっと面白い。まさに「天然」といった感じで、先週の幼少時の話で飼い犬が次々と死に行く件は白眉であった。
それにしても、京都あたりかと思っていた出身地が助松だったとは意外であった。助松ってのは岸和田だったか、泉大津であったか、とにかく泉州であって、泉州と言えば、昨年の前半は毎日の如くに仕事で走り回っていたんです。
今では、仕事も変わって縁遠いところになってしまったが、思い起こせば、会社人生20数年、あっちこっちに行ったり住んだりしたもので、そういう土地土地のことを思い出すときは、懐かしい反面、心かきむしられるような嫌悪の気持ちが伴う。
非常に切ない。
2002年12月9日
煙草
煙草の税金を上げるらしい。250円がもしかしたら290円になるかも知れない。致命的且つ決定的だ。(禁煙に踏み切るのではなく経済的危機を迎えるということです。)そんなことするなら、とっとと消費税10%にすりゃあいいのだ。国民の理解を得やすいからだそうだ。実質、国庫は破綻しているのに何を寝言言ってるのだろうか。自己破産目前の自転車操業者が審査が緩いから明日の米代5000円を町金から借りるみたいな末期症状と一緒。「俺はこうやって立て直すから5000万融資してくれ」と銀行の担当者を説得する気迫の欠片もない。(実際の銀行は貸してはくれないとしても)
国民年金国民健康保険を払わない連中が増えてるらしい。一体、いつから納付が選択制になったのだろうか。
国民におもねりまくった行政を繰り返してきた結果、制度は崩壊したのだ。
おもねらないことは厳しく自己をも追求される。それを忌避して易きに流れるならば1億が挙って火だるまに突き進むしかない。
2002年12月4日
逃走犯
最近の若い者は…なんて言いたくはないんだけど、あんまりなことが続いております。バイトの募集を今月に入ってかけておるのですが、とにかく面接の約束をしといてスッポカす野郎が多すぎです。そして、採用しても初日出勤せずとか、2、3日で行方不明とかが続いてゲンナリです。求人誌の広告費も嵩んできますし、スケジュールにも各種弊害が発生しております。そんな中、先日大阪市内某区警察署より電話がありました。強盗容疑者として拘束中の男の照会でありました。なんと、そいつは面接もし採用も告知した野郎だったんです。面接に来た時点では既に犯行をして逃走中だったのです。そんな素振りは一片たりとも感じられませんでした。真面目な良い子と思ったものでした。
難しいものだとつくづく思いました…とさ。
2002年11月25日
慾得人生
長年の人的交流が無く馴れ合いの不文律が出来上がった共同体に入り込んでって引っかき回して解体再構築するってのは滅茶苦茶しんどいね。俺は完全に人体に侵入した異物なのさ。白血球たちに日々攻撃されて心身ともにボロボロなのよん。
でも、『たそがれ清兵衛』って映画で、自然体で生きるってことの格好良さを見せられると、今の俺はつくづく嫌らしく慾どおしいと思う。
我が家に再来した「カスピ海ヨーグルト」と「手作りパン」喰って明日からの生き方考えるよ…。
2002年11月11日
七五三
先週の仕事での大型ミスを連休フル出勤で何とかクリアしたものの、月次に減りゆく売り上げの数字はボディブローの如くに俺の気力を浸食していく。
何とかならんかと、合間を縫って行った「七五三」でガキの頭上に回って来た厄払いに自分も頭を突き出してみたって、本心は虚しいと思ってる。
問題の本質を語らず、「ハンセン氏病」や「拉致問題」という大衆受けの仕事で矛先をかわし続ける歴史的な愚宰に導かれるうちに、この国も確実に死んでいくであろう。衆愚の一翼を俺も担っている。
2002年11月5日
デジャブ
右を向いても左を見ても冴えないことばっかでございます。映画でも見て憂さ晴らししたい。
映画といえば、こないだ「サンタ・サングレ」って古い映画を観て来たんだが、観始めてすぐ、一度観てるような気がして来た。元来、俺は根がセコいもんで、昔っからずーっと、観た映画や読んだ本をノートにメモったりして、ことあるたびに反芻したりする男なもんで、観ている映画なら忘れっこないのに、思い出せない。思い出せないのに観た気がする…。ずーっとひっかかってたのが、今日ふとしたはずみに思い出した。確かに昔、映画館で観たのだが、途中で映写機がトラブって半分しか観れなかったのであった。中途半端な形で観たもんだから、悔しくて記憶から無理矢理に抹消していたのであった。まあ、それ位に素晴らしい映画であったてこと…。
2002年11月1日
川面
最近は痛飲したら次の日の晩まで酒が残る。20代の頃は翌日の昼を過ぎれば回復していたことを思えば歳とったわけだ。
6時から飲み始めて1時まで飲み、ひたすら愚痴を垂れ流す。俺の酒はつくづく最低。
飲んだ後、チャリで帰宅途中に淀川大橋の欄干でふと立ち止まり夜の川面を眺めていると、吸い込まれそうな気分になって怖くなった。それも又いいか…なんて思ってしまう自分が怖い。
NHKで「ヨーグルト」の番組を見ていたら、「カスピ海ヨーグルト」というのが出てきた。1ヶ月位前に、女房がどっかから貰ってきた「手作りヨーグルト」というのが冷蔵庫の中にあったのだが、一緒に貰ったという説明書きが胡散臭くて(何十回もコピーを重ねたボロボロの紙切れだった)、東大教授の誰某が云々ってのが胡散臭さを加速させているように感じ、結局、誰も手をつけずに腐ってしまったことがあった。
「あれって…本物だった…のね」
素直な気持ち…これやっぱ大事。そう思った今日このごろ。
2002年10月31日
天皇賞
歳をとって金が無いというのは虚しいもので、本気で買う気もなかったが朝からコンビニで「サンスポ」を買って「天皇賞」の馬柱を見て愕然とした。読めないのであった…字が細かすぎて…。自慢じゃないが、享年41歳、未だ嘗て検診で視力1.5を下回ったこたあなかったのに…である。
今日は休みだってのに昨夜は夜中の3時に異様な物音で叩き起こされた。そう言えば女房が「パン焼き機」とかいうモノが届いたと昨晩言ってたが、朝の6時に焼き上がるようにタイマーを設定していたら、自動的に3時からスイッチが入ってこねくり出したというわけらしい。枕元で唸り続ける炊飯器みたいな代物を恨めしげに眺めつつ夜が明けた。(ちなみにパンは水気が多すぎて、いくら焼いても焦げ目がつかないという出来でした。)
眠くて昼間ウトウトしてもガキどもに襲撃され起こされ、天皇賞中年の星、岡部が勝って溜飲を下げるも、馬券を買ってるわけでもなく、給料日まで、あと4日間、しみじみと物想う今日この頃…。
2002年10月29日