男の痰壺

映画の感想中心です

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

おもひでのしずく (2009年6月26日 (金))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 アライソ 少し前、新聞で「アラ還」という言葉を目にした。アラサーとかアラフォーに習って60歳まわりのことらしい。アラウンド還暦→アラカン。かっこええ! とまあ、で、この俺。昭和36年生まれ…

素晴らしき哉、人生!

★★★★ 2012年7月1日(月) TOHOシネマズ梅田10 死ぬしかないドツボ逆境も物の見方ひとつで神に感涙する至福に変わるのだと言う自殺防止教訓はどうこう言っても素晴らしく、パラレルに怒涛な終盤は先駆的で強靭だが、だからこそ、主人公の忸怩たる人生怨…

南十字星

★★ 1982年5月30日(日) 伊丹ローズ劇場 根本的に見せ場に欠ける。史実を描くに総花的=ダイジェストになる日本映画の悪癖を相変わらず踏襲してゲンナリ。そもそも性善説に立ちすぎているので人間ってこんなに単純なものなのかという疑問がついて回る。結果皮…

世紀の発見だ…よネ

やったー!やってくれました! 目から鱗の大発見であります。 イソジンがコロナ抑制に効くなんて灯台もと暗しといいますか岡目八目でありますなあ。 よーし、今日から朝昼晩と数滴垂らしてあんじょうやりまっせ、うがい。 それどころか、ご飯に数滴、おかず…

おもひでのしずく (2009年5月31日 (日))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 勝つんだ 最初は自分に合わないと思ったのに慣れてくるにつれ嫌じゃなくなってくる。そういうものの方が人生には多いのだ。最初から「俺好み」なぞと思ったら寧ろ飽きが来るのも早い。俺にとっての前…

ブレイクアウト

★★★ 2012年6月23日(土) 梅田ブルク7シアター2 見飽きた導入展開が、やがて攻守共々剥き身で待った無しの限界状況を露呈するあたり、好みの作劇ではあるのだが、正直もう1手欲しかった。シュマッカー演出もディゾルブ誤用の多用が鬱陶しいモッサリ感。キ…

灰とダイヤモンド

★★★★★ 1982年8月14日(土) SABホール ネオリアリズモな乾いた即物感と詩的なケレンが混在して統制されている。戦車と民衆の混乱のリアルな市街から隔絶されたホテルのバーの文学的静謐。その構成の妙。挫折感の表現も充分恒久耐性を持つが、それでもチブル…

なぜ日本は焼き尽くされたのか 米空軍幹部が語った真相

数年前に放映されたNHKのドキュメンタリーらしいが、再放送されたものをたまたま録画してあって何気なしに見始めたら見入ってしまった。 第二次大戦末期、女・子ども・年寄りしか残されていない銃後の都市を何万発の焼夷弾で焼き尽くす。四方八方から火炎…

おもひでのしずく (2009年5月19日 (火))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 素面の与太話 あ~どこもかしこも売り切れでやんの、マスク。これやから日本人ってのはイヤなのよねんのねん。付和雷同とでも言いますか、個人主義思想が根付かないのもわかるね。まあ、しかし、どい…

アメイジング・スパイダーマン

★★★★ 2012年6月24日(日) MOVIXあまがさき11 3D効果もあるが半端ない高所感であるし、飛翔の質量と重力のリアリズムはライミ版を凌駕する。敵キャラのオリジナリティは今一だが、錯綜したすったもんだの友人はカットされ恋人とは「好き」の1点突…

銀嶺の果て

★★★ 1982年5月29日(土) 新世界東宝敷島 黒澤的単線構造の典型を実直な谷口演出で見せられたって最早見どころは無い。が、演出のやりたいことは良く解る。民謡の使い方など微笑ましい限りで、そういう部分は尊重したい。(cinemascape) kenironkun.hatenablog.…

ライド・ライク・ア・ガール

★★★★ 2020年7月31日(金) 大阪ステーションシティシネマ3 女性で初めてメルボルンカップを制した実人物の話ってことで、メルボルンカップって日本で言えば天皇賞とか有馬記念みたいなもんですかね。よう知りませんが。 未だ女性の地位が確立されてない狭い…

おもひでのしずく (2009年4月25日 (土))

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 ブラックアウト 誰も居ない公園で酔って裸で芝生に座って「ワー」とか言った。こんなんで袋叩きされるなら…鶴瓶はどうなんねん。 まあ、俺も長い人生で、何度か酔って裸になったことがあります。学生…

超能力者

★★★ 2012年7月14日(土) 新世界国際劇場 魅力的な導入で語られたドンウォンの出自だが、抗するコ・スの凡人然とした立ち居振る舞いは終ぞ覚醒せずに頂上決戦的カタルシスに至らない。世界が局所的で狭いのも物足りなく、黒沢清的ハッタリの終末エッセンスが…

TATTOO[刺青]あり

★★★★★ 1982年6月11日(金) 三番街シネマ3 マッチョイズム願望の呪縛に捕われつつ自壊していく男を演じる宇崎がドンピシャすぎる快演。脇の下元・渡辺も一種の無常感を漂わせ奥行きを付与する。西岡脚本は犯罪者の生い立ちを究明するに独り善がりな陥穽におち…

悪魔の選択 補償という名の欺瞞

多くの人が被害に遭った震災や水害などは、ニュースにもなり、犠牲になった人々に対して世間の関心も向かう。 政治は人気商売だから、人々の耳目か集まったところに施策を投じる。費用対効果を考えれば仕方ないとは思う。 だけど、世の中にはニュースになら…