男の痰壺

映画の感想中心です

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

★★★★ 1982年11月4日(木) 新世界東宝敷島 我が儘放題で傲慢かますパラノイアな主人公の描き方は『日本沈没』の田所教授に繋がる小林・橋本・森谷の最強タッグの原点だろう。際どい倫理感をハイボルテージで擦り抜け蹂躙されるマゾヒスティックな快感。森谷司…

否定するだけも否定されない優しい時代

大阪府知事の吉村が孫社長とのやりとりで竜馬が好きとする孫に対し、こんなんもありまっせと引用した「薩摩の教え」であるが、そこでの男の価値の順序ってのが 1位 自ら挑戦し、成功した者2位 自ら挑戦し、失敗した者3位 自ら挑戦しなかったが、挑戦した…

おもひでのしずく (2004年4月30日)

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 頚木を解き放て! 携帯を買った。修理してくれと言ったのだが、なんやかんや言って機種変更させようとするのでゴネてやった。 「調べたんかいな、ほんまに、バッテリー替えてみいな、点くかもしれんが…

トロール・ハンター

★★★ 2012年12月11日(火) 新世界国際劇場 最早、食傷気味なフェイク・ドキュではあるが、北欧の底冷えするかの如き山間部の景観のリアリズムが皮膚感覚的に秀逸。トロールは初出の末路こそ新味であったが、慣れると伝承と新解釈の間の針の置き方が半端だ。…

この子の七つのお祝いに

★★ 1982年10月10日(日) 伊丹ローズ劇場 ミディアムなギュウ詰めの構図を正攻法で繋いで役者にはどテンションを要求。相変わらずの増村らしい力感と言いたいが、どこか形骸的で乗れてない。話を映画的に料理するという芸当ができないのだからミスマッチな題材…

俺のお気に入り映画 1950年代

俺が生まれる前の10年間に何があったのかに思いを馳せることはまずないけれど、それでも朝鮮戦争を契機に東西の冷戦構造が形成された10年紀で、核開発の凌ぎあいの結果ビキニ環礁での水爆実験下での第五福竜丸被爆をもたらし「ゴジラ」が製作されたこと…

おもひでのしずく (2004年4月15日)

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 幸運の総和 先週末から昨日までの間に、ささやかな幸運が連続して俺を訪れた。 4月9日(金) 明糖ホームランバー(バニラ味)にて「満塁ホームラン〔もう1本〕」4月10日(土) 明糖ホームランバ…

007 スカイフォール

★★★ 2012年12月5日(水) MOVIXあまがさき6 非「007」的であることに活路を見出したクレイグバージョンを旧世代メンデスが引き戻した感が横溢。温く間延びした懐かしさもあるが、やっぱりダルいっす。情に流されアクション演出も大味で興を削ぐ。た…

フォー・フレンズ 4つの青春

★★★★ 1982年12月13日(月) 新世界国際地下劇場 緩い青春回顧ものかと思えば予想外に急坂を落ちるように転がる人生。背景に過ぎない筈のベトナムやフラワームーブの余波がテシックの想いを越えて迫ってくるあたりニューシネマの旗手ペンの面目躍如たるものがあ…

諦念

1995年の早朝5時46分。当時、俺は大阪は池田市のワンルームに住んでいたが、それまで経験したことのない大地の奥底から内臓を揺さぶるような激震に眠りから叩き起こされた。 テレビをつけると、NHKは神戸市長田区の上空からの空撮を流し、すでに何…

おもひでのしずく (2004年3月9日)

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 スケープゴート 「お父さん…あたし、もう、疲れちゃった…」「うん…」「…」「…」「なんで、こんなことになったのかしら」「…」「何か悪いことしたの?私たち」「うん…軽く考えすぎてたんだよ…俺が」「……

恋のロンドン狂騒曲

★★★★ 2012年12月27日(木) 大阪ステーションシティシネマ3 愁嘆場を見せぬにしても、もうちょい粋な〆方があるだろとも思うが、相変わらずの軽妙闊達な『人生万歳!』的群像捌き…が『夢と犯罪』系の悪意の破綻の釣瓶打ちに集約されるあたり総決算の趣き。…

星空のマリオネット

★★★ 1982年10月31日(日) 関西学院大学1号別館1号教室 虚無をポーズで終わらせることなく生真面目に内向する青春の黄昏。ただ、生真面目すぎてミニマムな閉じた世界に耽溺したままで終わるのでは今いち映画的とも思えないが、私小説世界と切って棄てるのも…

礼節

ヤッターヤッター、ついに念願の待望のアベノマスクが来たぜ!どれどれ、おー純白の心が洗われるような白さ、シミのひとつもありゃしねえ、虫もビタ一匹入ってないぜ、しかも、あらためての3密の注意喚起、身が引き締まります。裏面にはマスクの洗い方のご…

おもひでのしずく (2004年3月5日)

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 安直時代 俺は、おかきが好きなのだが、特に何が好きかと言うと、醤油が焼いた餅米に凝結して染み込んだ部分に偏愛的な愛着を持っていて、幼少時代から、おかきを一袋買っては1個1個を吟味し周囲を…

ブラック・ブレッド

★★★★ 2012年12月11日(火) 新世界国際劇場 『パンズ・ラビリンス』と通底するスペイン内戦下の非情。大人への幻滅は怨嗟に立ち代り少女は言う。村に火をつけて遠くへ逃げようと。少年はそれを拒み、しかし、緩やかに両親を棄てるのだ。哀しみを超えた果ての…

若者のすべて

★★★★★ 1982年12月8日(水) 三番街シネマ2 1994年7月16日(土) ACTシネマテーク 上質の文学的大河巨編と同質の感銘が有る。ドストエフスキーの「白痴」からインスパイアされたというドロンを中心に完璧なキャスティングと陰影に富んだロトゥンノの撮影で錯…

しつこい悪魔のささやき

ヤッターヤッターヤリましたがな! 大阪モデル7日連続基準クリアで14日の夜に解除業種決めて16日からGOやて。 てことは、今度の日曜は映画見れるかもやがな。バンザイ大阪モデル、ブラボー吉村! まあ、いきなりでは、用意もままならんかもしれんが、…

おもひでのしずく (2004年2月14日)

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 謀略の2/14 はあ…又この日が来てしまった。困るんだよなあ。欲しくもないものもらってもよお。朝から家の前に群れなして待ってやがるよ。どいつもこいつも手に手に何か持ってよお。あの甘ったるい…

アナザー・ハッピー・デイ ふぞろいな家族たち

★★★★★ 2012年12月27日(木) シネリーブル梅田1 心を病むことは特別なことでもない。地続きの日常の中で他者と混じわい軋轢があってこそ少しづつでも前に行ける。宴と前後する数日の人の出入り捌きの錯綜のダイナミズムはアルトマン級で、痛さを直視する怜…

海峡

★★ 1982年10月25日(月) 伊丹グリーン劇場 一生を或いは己が命を何かに懸けた男達のドラマであるべきなのに健さんが例によって寡黙にスタイリッシュなポーズで通すので盛り上がらないこと甚だしい。興行上の理由としても吉永は全く不要であり、おかげでトンネ…

又かの悪魔のささやき

アサノくんとかキョンキョンとかワタシ大好きなのにさ、なんでまたよりによってここで?って思うのよね。いや、政治に意見するのはいいんだけど、それだったらもっとだいじな問題いろいろあるんじゃない? 悪の帝王が悪だくみしてコロナに乗じてとんでもない…

おもひでのしずく (2004年2月13日)

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 人生賛歌 人生賛歌 作詞 悪悠 作曲 包今日兵 唄 今林旭 倦んで疲れたこの俺が已むに已まれぬ生き仏残存期間の終末に光の一筋見えざればなんでこの身が立つものか インソムニアの最果てに酔って吐き出…

ミロクローゼ

★★★ 2012年12月11日(火) テアトル梅田1 正直、ほとんどスベってる感じ(特に熊谷ベッソン篇は痛々しい)なのだが、ゴリ押しな釣瓶打ちで退く間なく持ってかれる。見果てぬ「愛」への渇望がテーマらしいが、どうでもいいとしか思えぬのがいじらしくキュー…

フランス軍中尉の女

★★★★★ 1982年12月13日(月) 新世界国際地下劇場 俳優が役に侵食されていくという新味なき題材も高度な手練により再構築され蘇る。英国の古典と現在を橋渡す両雄ライス・ピンターの初邂逅が到達したトリッキーな構成が全くもって痺れる。熟達フランシスの撮影…

俺のお気に入り映画 1970年代

1970年代ってのはイコール俺の10代の時期であります。60年代が潜在的なオリジンと書いたが70年代は俺的には実存だ。大阪万博開催から始まった10年紀は国内的にはオイルショックで括られるわけですが、半ばでベトナム戦争の終焉を迎え方向性を模…

おもひでのしずく (2004年2月8日)

※おもひでのしずく:以前書いたYahoo日記の再掲載です。 Desperado Don't you draw the Queen of Diamonds boy She'll beat you if she's able Another Queen of Hearts is always your best bet Now seems to me some fine things Have been laid upon your…

裏切りのサーカス

★★★ 2012年12月11日(火) 新世界国際劇場 緩やかに移動し続けるカメラが全篇を一貫した情感で覆う。美術や衣裳も交えて殆ど完璧に制御されたスタイルの達成だが、完璧すぎて嫌らしい感じも。再三注入される過去パーティシーンが強要する懐旧感は青春グラフ…

情事

★★★ 1982年11月8日(月) 梅田ロキシー 前代未聞の問題作であったろうしアイデアは文句無く傑作ではあると思うのだが、未だ中途半端に自然主義の尾をひきずっており、圧倒的な喪失とヒリヒリした不安を抽象化し画面内に定着させ得ているとは思えない。撮影者の…

ブーたれ小僧

ほんまにさ、連日連夜のアベ批判や政権批判やイシン批判を飽きもせず繰り返している学者や文化人や芸能人とかって、そのエネルギーをこの先いったい誰に託したらいいのかを考えてそっち方面に注ぎ込んだ方がいいって思わないんでしょうか。 思わないんでしょ…